面接/小論文
2026年2月8日

私立医学部入試において、学力試験と並んで、あるいはそれ以上に合否を左右する要素が「面接試験」と「小論文試験」です。
特に福岡大学医学部では、集団形式の面接・討論と、社会性・倫理観・医療観を問う小論文が長年にわたり実施されており、単なる受け答えの練習やテンプレート対策では対応が難しい設計となっています。
実際、学力的には合格圏にありながら、
- 面接で評価を伸ばせなかった
- 小論文で論点がずれてしまった
といった理由で結果に結びつかないケースも少なくありません。
本記事では、福岡大学医学部の面接試験・小論文試験の全体像と出題傾向を整理します。
さらに、そこから読み取れる「大学がどのような医学生を求めているのか」を、医学部専門予備校プラタナスの視点で解説します。
※その他の大学の小論/面接についてのまとめ記事は【私立医学部受験】面接・小論文対策の全体像と大学別分析まとめをご参照ください。
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福岡大学 医学部の面接試験の全体像
■ 面接形式・人数・時間
資料から確認できる福岡大学医学部の面接試験は、一貫して集団形式(グループ面接・グループ討論)が採用されています。
- 面接形式:グループ面接+グループ討論
- 受験生人数:4〜6人
- 面接官人数:3人
- 所要時間:約40〜60分(方式・年度により差あり)

この形式から分かるのは、短時間で結論だけを答える力ではなく、「集団の中でどう振る舞うか」を総合的に評価しているという点です。
■ 面接の雰囲気(イメージ)
体験記を総合すると、面接の雰囲気は比較的穏やかである一方、発言内容・態度・他者への向き合い方は常に見られていることが分かります。
- 面接官が討論の流れを調整する場面がある
- 他の受験生の発言を受けて意見を述べる形式が多い
- 他者の意見を頭ごなしに否定する姿勢は評価されにくい
つまり福岡大学医学部の面接では、
「目立つ発言」よりも「医師として適切な対話姿勢」が重視されていると考えられます。
面接で問われる主なテーマ分類
福岡大学医学部の面接・グループ討論では、知識量や結論の正しさ以上に、思考のプロセスや姿勢が評価対象となっています。質問・討論テーマを整理すると、以下の5つの領域に分類できます。
【1】医療倫理・医師像に関するテーマ
- 医師にとって最も大切なこと
- なりたい理想の医師像
- 医師は失敗してはいけないか(Yes / Noで答え、その理由)
これらの質問は一見抽象的ですが、単なる理想論を語らせるためのものではありません。
福岡大学医学部では、
- 医療現場の現実をどこまで理解しているか
- 医師個人ではなく、チーム医療の中での医師像を捉えられているか
- 失敗や限界にどう向き合う姿勢を持っているか
といった点が見られていると考えられます。
特に「医師は失敗してはいけないか」という質問では、Yes / Noの結論そのものよりも、「なぜそう考えるのか」「失敗をどう扱うのか」が重要になります。
理想を掲げるだけでなく、現実的な医療観を持っているかどうかが問われているテーマです。
【2】医療制度・社会問題に関するテーマ
- 医療情報公開について
- 高額医療費・医療費負担の問題
- 救急搬送のたらい回し
- 医師の働き方改革・労働時間規制
これらのテーマでは、医療を社会制度の一部として捉える視点が求められます。単に「問題だと思います」「改善すべきです」と述べるだけでは不十分で、なぜその問題が起きているのか、医療現場・患者・社会全体の立場の違いを意識した発言が重要になります。
福岡大学医学部の面接では、医師を「医療技術者」ではなく、「社会の中で役割を担う専門職」として理解しているかが見られていると読み取れます。
【3】生命倫理・先端医療に関するテーマ
- 異種移植(豚の心臓移植など)の是非
- 遺伝子操作・ゲノム編集
- AI・生成AI・ChatGPTと医療
- モンスターペイシェントへの対応
これらのテーマでは、賛成・反対の立場を明確にすることよりも、複数の価値観を整理できるかが重要です。
先端医療やAI医療に関しては、医療の進歩、倫理的課題、患者との関係性といった観点をバランスよく捉える姿勢が評価されやすいと考えられます。
【4】時事問題・社会的テーマ
- 新型コロナウイルスとワクチン
- SNSと情報の真偽
- 喫煙・タバコの問題
- 児童虐待・高齢者問題
これらは「正解」を答える問題ではなく、社会で起きている出来事に対して、医師志望者としてどう考えるかを問うテーマです。
日頃からニュースを確認し、感情的な意見ではなく、背景や影響を整理して考える姿勢が求められていると考えられます。
【5】自己理解・人間性に関するテーマ
- 自己PR(1分程度)
- 高校生活での経験
- 幸せを感じた経験
- 将来どんな人間になりたいか
これらの質問では、派手な実績よりも、経験をどう捉え、どう言語化しているかが重視されます。
医学部面接においては、自己理解の浅さがそのまま評価に影響するケースも少なくありません。
福岡大学 医学部 小論文の出題テーマ【年度別整理】
【2025年度】
【出題形式】
課題文型小論文(時間50分)
【テーマ概要】
新聞記事
「介護現場カスハラ深刻(2024年2月3日)」を題材に、
- カスタマーハラスメントが起こる理由
- 利用者の権利と医療・介護従事者の権利
- カスハラを防ぐための対策
について論じる問題。
【設問の要求】
- 課題文の正確な要点把握
- 医療・介護現場の構造理解
- 現実的な対策の提示
【主に問われている力】
- 読解力
- 対立する立場を整理する力
- 医療現場を想定した思考力
【2025年度の特徴まとめ】
文章量はこれまでより短くなりましたが、要求される思考の深さは決して下がっていません。むしろ、限られた字数で論点を正確に整理できるかが厳しく問われる出題でした。
【2024年度】
【出題形式】
課題文型小論文
【テーマ概要】
「働きながら家族を介護する人が被る経済的損失」をテーマに、社会的損失をどう減らすかについて論じる問題。
【設問の要求】
- 経済的視点からの問題理解
- 社会全体への影響の整理
- 対策の具体化
【主に問われている力】
- 社会構造の理解
- 医療・介護と経済の接続力
- 論理的説明力
【2024年度の特徴まとめ】
医療単体ではなく、社会保障・労働・家族といった複合的な視点が強く求められた年度です。
【2023年度】
【出題形式】
課題文型小論文(600字程度)
【テーマ概要】
子どもの貧困が社会全体に与える影響と、それに対する対応策・期待される効果について論じる問題。
【設問の要求】
- 因果関係の整理
- 社会的影響の説明
- 将来を見据えた視点
【主に問われている力】
- 長期的視野
- 社会問題を医療と結びつける力
- 抽象と具体を行き来する力
【2023年度の特徴まとめ】
医師は医療行為だけでなく、社会全体に関わる存在であるという価値観が色濃く表れた出題でした。
【全年度を整理したまとめ】
- 2023年度:社会問題の構造理解
- 2024年度:医療・介護と経済の接続
- 2025年度:医療現場における対立と調整
福岡大学医学部の小論文は、一貫して「社会の中の医療」をどう捉えるかを問う試験だと言えます。
面接・小論文から見える「福岡大学が求める医学生像」
面接と小論文を総合すると、福岡大学医学部が求めているのは、
- 他者の意見を尊重し、対話できる人
- 医療を社会の中で捉えられる人
- 理想と現実の両方を理解しようとする姿勢を持つ人
- バランス感覚を持ち、極端な主張に走らない人
といった人物像です。
「正しいことを言える受験生」ではなく、「将来、医療現場で信頼される医師になり得るか」
そこを見極めるための面接・小論文だと考えられます。
まとめ|医学部専門予備校プラタナスの視点
福岡大学医学部の面接・小論文は、知識や暗記だけでは対応できない試験です。
医学部専門予備校プラタナスでは、
- 医療倫理・社会問題を整理する思考トレーニング
- グループ討論を想定した発言構成・姿勢指導
- 小論文における論点整理・構成力の強化
を通じて、福岡大学医学部が求める医学生像に沿った対策を行っています。
「学力には自信があるが、面接や小論文が不安」
「生物選択者として、医学部らしい視点をどう出せばよいか分からない」
そう感じている方は、ぜひ一度、医学部専門予備校プラタナスへご相談ください。
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