面接/小論文
2026年2月11日

昭和医科大学 医学部医学科(一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期)では、学力試験に加えて面接試験および小論文試験を通じた人物評価が合否判断において重要な役割を果たしています。特に、医学部受験においては「点数が取れるか」だけでなく、「医師としてどのような考え方・姿勢を持っているか」が強く問われる傾向が年々強まっており、昭和医科大学もその例外ではありません。
昭和医科大学の面接は、形式としては個人面接でありながら、事前アンケートをもとに思考や価値観を深く掘り下げていく設計となっている点が特徴です。また、小論文では医療倫理、医療制度、時事的テーマなどを題材に、知識の有無ではなく、医師の立場で社会をどう捉えているかが問われてきました。これらは短期間の詰め込み対策だけで対応することが難しく、事前に出題傾向や評価の方向性を理解しておくことが重要になります。
本記事では、公開されている複数年度の面接および小論文出題内容を整理・構造化し、昭和医科大学 医学部の面接・小論文がどのような観点から受験生を評価しているのかを解説します。単なる質問内容の列挙ではなく、なぜそのようなテーマが問われているのか、どのような思考姿勢が求められていると考えられるのかを、事実ベースで読み解いていきます。
受験生本人はもちろん、「面接や小論文でどのような準備をすればよいのか分からない」と感じている保護者の方にとっても、昭和医科大学医学部入試の全体像を把握する一助となる内容を目指しています。
※その他の大学の小論/面接についてのまとめ記事は【私立医学部受験】面接・小論文対策の全体像と大学別分析まとめをご参照ください。
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昭和医科大学 医学部の面接試験の全体像
■ 面接形式・人数・時間
資料から確認できる範囲では、昭和医科大学医学部の面接は個人面接形式で実施されています。面接官は2名、受験生は1名、所要時間は約10分です。一般選抜Ⅰ期では個人面接が行われ、一般選抜Ⅱ期では年度によってMMI方式(複数の設問を順に行う個別面接形式)が採用されています。また、面接当日には事前アンケート(面接シート)への記入があり、その内容をもとに質問が展開される形式であることが特徴です。

■ 面接の雰囲気
体験記を総合すると、面接官からは「緊張しなくてよい」といった声掛けがあり、表面的には穏やかな雰囲気で進行するケースが多いようです。一方で、回答内容に対しては理由や背景を掘り下げる質問が続く傾向があり、表面的な受け答えでは対応が難しい面接であることが読み取れます。雑談的な面接というよりは、一問一答を通じて考え方の筋道や姿勢を見ている印象で、穏やかさと厳しさが同居した面接と整理できます。
面接で問われる主なテーマ分類(詳細解説)
◆ 医師志望理由・大学志望理由
医学部面接の中核となるテーマであり、医学部で学ぶ動機が一時的なものではないか、医師という職業をどの程度理解したうえで志望しているかが問われます。表面的な回答になりやすい注意点として、「人の役に立ちたい」といった抽象的な理由のみで終わってしまう点が挙げられます。大学側は、医師という職業の現実を踏まえた志望か、昭和医科大学の教育環境・医療体制と自身の関心がどのようにつながっているかを見ていると考えられます。
◆ 医師像・医療観・倫理観
医療現場では正解のない判断を迫られる場面が多く存在します。そのため、医師としてどのような価値観で物事を考える人なのかを確認する目的で問われるテーマです。正解を当てにいく姿勢や極端な主張は評価につながりにくく、複数の立場を踏まえたうえで考えようとする姿勢が重視されている印象です。
◆ 高校生活・浪人生活・これまでの経験
これまでの生活や経験を通じて、どのように課題に向き合ってきたかを見るための質問です。結果や実績そのものよりも、どのように考え、どのように行動したかが問われやすく、失敗経験や困難な経験をどのように捉えているかも重要な要素となります。自己理解の深さや振り返りの視点が見られていると考えられます。
◆ 医療制度・社会問題
医療が社会の中でどのような役割を担っているかを理解しているかを確認するためのテーマです。医師偏在、地域医療、医療政策など、制度的な話題が扱われることが多く、ニュースの受け売りにとどまらず、自分なりの視点で考えられているかが問われます。医療と社会を結びつけて考える力が重視されている印象です。
◆ 時事問題・ニュース
医師として社会の変化に関心を持ち続けられるかを見るための質問です。医療分野に限らず、関心を持ったニュースについて「なぜ気になったのか」「どのような問題意識を持ったのか」が問われやすく、思考の出発点が重視されていると考えられます。
◆ 自己理解・人間性
長所・短所、人との関わり方、意見が対立した場合の対応などを通じて、医療現場での適応力を確認するテーマです。短所を否定するのではなく、どのように向き合い、改善しようとしているかという視点が重要であり、自己を客観的に捉える力が見られていると考えられます。
昭和医科大学 医学部 小論文の出題テーマ【年度別整理】
【2025年度】
【出題形式】
文章読解型・テーマ型小論文(600字以内)
【テーマ概要】
初期臨床研修修了直後に美容外科へ進むいわゆる「直美」現象、マスク着用が定着した社会における医師と患者の信頼関係
【設問の要求】
社会的背景を踏まえ、医師の立場から課題や対応のあり方を論じる
【主に問われている力】
医療倫理への理解、社会的影響を多面的に捉える
【2025年度の特徴まとめ】
時事性が強く、医師としての姿勢や価値観が直接問われるテーマが中心です。
【2024年度】
【出題形式】
課題文型小論文(600字以内)
【テーマ概要】
地域による医師偏在の問題、新規アルツハイマー病治療薬の使用判断
【設問の要求】
医療政策や医療倫理を踏まえた意見提示
【主に問われている力】
医療制度に関する理解、利益とリスクを比較しながら考える力
【2024年度の特徴まとめ】
医療制度・政策レベルの視点が強く求められています。
【2023年度】
【出題形式】
テーマ型小論文(600字以内)
【テーマ概要】
医療分野におけるAI技術の活用、医療とダイバーシティ
【設問の要求】
技術革新や価値観の変化に対する医師の役割を論じる
【主に問われている力】
変化を前提に考える力、将来像を描く力
【2023年度の特徴まとめ】
未来志向のテーマが多く、変化への適応力が問われています。
全年度を整理したまとめ
各年度に共通して、医療を社会の中で捉える視点が重視されており、正解のない問題に対する思考プロセスが評価されています。年度ごとの変化としては、時事性や社会性の高いテーマが増えている点が挙げられます。一貫して見られる軸は、医師として考え続ける姿勢と多面的に物事を見る態度であると整理できます。
面接・小論文から見える「昭和医科大学が求める医学生像」
面接と小論文を横断的に見ると、昭和医科大学が重視しているのは単なる知識量ではなく、考え方の筋道や他者への配慮といった思考態度であると考えられます。即答力よりも、問いに対して考えながら自分の言葉で説明できる姿勢が評価されやすい印象です。
まとめ|医学部専門予備校プラタナスの視点
昭和医科大学の面接・小論文が難しい理由は、事前に用意した模範解答だけでは対応しきれない構成になっている点にあります。知識は十分でも、考えを言語化する訓練が不足している場合や、社会問題を自分の立場で捉え切れていない場合は評価につながりにくくなります。
プラタナスでは、面接シートを前提とした思考整理や、小論文テーマを用いた対話型指導を通じて、科目選択を問わず医学部受験に共通して必要となる思考力・表現力の養成を行っています。昭和医科大学の対策に不安を感じている方は、現在の準備状況を整理するところから、ぜひ一度ご相談ください。
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