解答速報/入試分析
2026年2月13日

日本大学医学部N方式Ⅱ期 傾向と対策
生物選択者に特化した私立医学部専門予備校のプラタナスです。
本稿では2026年度 Ⅰ期分析を踏まえた対策版として、「知識の抜け」と「読み取りミス」を最小化して、標準問題を確実に取り切る、というテーマで、日本大学医学部N方式Ⅱ期の傾向と対策を記します。
2026年度Ⅰ期は、N方式として例年の枠組みを踏襲し、基礎~標準の知識問題に、標準レベルの計算・考察を混ぜて得点差がつく構成でした。マーク式であり、限られた時間で「読み取り」「条件整理」「計算」を同時に要求します。難問で崩すというより、基本事項の取りこぼしとケアレスミスで失点しやすいタイプです。
とくに、図表(グラフ・模式図・実験条件)を手がかりに判断させる設問が多く、文章量が増えても要点を素早く抜き出せるかが重要でした。逆に、教科書レベルの知識が整理できていれば、迷う箇所は限定され、得点は安定します。
先日公開した【私立医学部生物】2026年入試予想|市原vs橋本が読む最新トレンドと合わせて確認してみてください。
※youtubeチャンネルもぜひご確認ください。
※大学別の生物予想問題は「【2026年度私立医学部入試】 生物入試分析と出題予想(大学別一覧)」から確認できます。
※大学別の小論文/面接のまとめは「【私立医学部受験】面接・小論文対策の全体像と大学別分析まとめ」から確認できます。
■出題範囲
以下に、2026年度Ⅰ期の大問構成(主題)を整理します。
| 大問 | 分野 | 主題 | 要注意ポイント/学習の要点 |
| Ⅰ | 代謝 | 同化(光合成・呼吸)グラフの問題 | 温度・光・二酸化炭素濃度などの条件整理。 |
| Ⅱ | 細胞・分子 | 生体膜と物質輸送/タンパク質の構造 | 浸透圧・濃度勾配・ATP使用の有無の切り分け。SGLTやNa⁺/K⁺ポンプなど、能動輸送の定義確認。 |
| Ⅲ | 遺伝子・バイオテクノロジー | 遺伝子操作(PCR、サンガー法、cDNA、プラスミド、青白選別) | 「目的遺伝子を増やす」「塩基配列を決める」「イントロン除去の必要性」など、手法と目的の対応。 |
| Ⅳ | 発生 | 両生類の発生(表層回転、背腹決定)/誘導(BMP阻害、ZPA/SHH) | 発生現象を「位置情報」と「濃度勾配」で説明できるか。ZPA移植では対称性・指の並びの制約条件に注意。 |
| Ⅴ | 体内環境・免疫 | ウイルス・免疫の基本/体温調節/ワクチン有効率の計算 | 生物の定義、免疫の用語、交感神経とホルモン(アドレナリン等)の役割を混同しない。 |
| Ⅵ | 植物 | 環境応答(屈性・気孔)/植物ホルモン(オーキシン、エチレン、ジベレリン等) | 屈性は「伸長差」か「膨圧変化」かを区別。 |
| Ⅶ | 生態・環境 | 生態系と保全(温室効果、レッドデータ、一次生産・同化量の計算、河川の酸素変化) | 用語の定義(サービス・保全区分)+計算(純生産・総生産、栄養段階の効率)。 |
このⅠ期の構成を見ると、単元は広範囲ですが、各大問の要求水準は「教科書~標準問題集の典型」に収まっています。したがってⅡ期対策では、(1)知識の穴を潰して迷いを減らす、(2)図表読み取りと計算を“型”で処理する、(3)本番でのマークミス・読み落としを防ぐ、の3点が得点最大化の鍵になります。
2026年N方式Ⅱ期の傾向と対策
N方式はマーク式で、知識問題と実験・考察、そして小~中規模の計算が組み合わさる形式です。Ⅱ期はⅠ期と同じ設計思想で作られることが多く、出題分野の偏りを抑えつつ、複数単元を横断する小問で差が出ます。つまり「特定単元を捨てて勝つ」よりも、「全範囲を薄くでも穴なく」仕上げた受験生が強い試験です。
対策の軸は次の4本です。
① 基礎用語・基礎事項を“説明できる形”で固定する(暗記の粒度をそろえる)
② 図表・グラフ問題は「読み取り→言語化→選択肢照合」の手順を身体化する
③ 計算は「式を立てる型」を覚え、途中式を省略しない(時間短縮とミス防止を両立)
④ 正誤判定・選択肢比較は、言い換えパターン(必要条件/十分条件、例外条件)を整理する
(1)知識:教科書の太字・図の説明文まで含めて盤石にする
Ⅱ期で失点しやすいのは、難問ではなく「うろ覚え」です。例えば、能動輸送/受動輸送、ホルモンの作用、免疫の用語、生態系の量の定義(総生産・純生産など)は、選択肢で微妙に言い換えられます。そこで、用語を一問一答で点として覚えるだけでなく、「どういう条件のときに成立し、何が反例になるか」までセットで整理しておくと強いです。
(2)図表:読み取りは“型”で処理する
図表問題は、①軸・単位・条件を最初に確認する、②増加・減少・頭打ち・変化なしを言語化する、③原因候補を単元知識で絞る、④選択肢を消去法で詰める、という流れで処理します。特にグラフは、線の形(直線/曲線/飽和)、交点、条件の切り替わり点が情報源です。自分の言葉で「なぜその形になるか」を短く説明できるまで練習してください。
(3)計算:頻出テーマと式を固定する
計算は、毎年“出るところ”がほぼ決まっています。代表は、浸透圧・濃度(溶液と水移動)、ATP消費の有無を含む輸送、遺伝子頻度(ハーディ・ワインベルグ)、個体群成長や生態系の生産量・同化量、ワクチン有効率などです。これらは、いずれも「式を立てる型」が同じです。練習では、答えだけでなく、式・単位・分母分子の意味を必ず確認して、同じミスを繰り返さない仕組みにしてください。
(4)実験・考察:条件と操作変数を整理する
実験問題では、「何を変えたか」「何を測ったか」「一定にした条件」を最初に線を引いて整理します。選択肢に“もっともらしい因果”が混ざるので、操作→結果→解釈の順序で、飛躍がないかを確認します。生物では“例外”が多いので、反例を一つでも思い出せれば、誤り選択肢を落とせます。
2026年出題予想(N方式Ⅱ期)
Ⅱ期の出題予想は、「Ⅰ期で出た枠組みを踏襲しつつ、題材・設定を入れ替える」方向が最も現実的です。そこで、N方式で配置されやすい7大問を想定し、狙われやすい“切り口”を示します。
大問1(代謝)
呼吸の詳細、電子伝達系の水素イオンの流れ、呼吸商など。
大問2(細胞)
小胞体、ゴルジ体、リソソームの細胞内から細胞外の分泌の流れ。エキソサイトーシス、エンドサイトーシス、細胞内消化。
大問3(遺伝子)
DNAの複製、半保存的複製の計算、転写・翻訳の調節、オペロン説。
大問4(動物の反応)
筋収縮の詳細、サルコメアの長さ、ATPの貯蔵機構。
大問5(体内環境)
中枢神経の構造。脳死、植物状態。自律神経の拮抗作用、レーウィーの実験(副交感神経を刺激した心臓の拍動の実験)
大問6(進化)
化学進化、酸素濃度の変化、生物の変遷。
大問7(バイオーム)
気候とバイオーム、暖かさの指数の計算
上の予想は“単元”の予想であり、実際には題材が入れ替わります。したがって、特定テーマの暗記ではなく、同じ単元を別題材で問われても処理できるように、用語定義・典型計算・実験の読み取り手順を汎用化しておくことが重要です。
直前期の運用:14日前まで/7日前の確認
直前期は「新しいことに手を広げる」より、「落とさない仕組み」を作るフェーズです。Ⅱ期はマーク式なので、得点の伸びは“正解率の底上げ”と“ミス削減”で生まれます。
【試験14日前までに取り組んでおくこと】
1. 教科書の太字+図の説明を総点検し、曖昧な用語を一覧にして潰す。
2. 典型計算を「同じ形式で」最低各5題ずつ回し、式の型を固定する。
3. 図表問題の練習を毎日入れる(グラフ1題+実験考察1題)。軸・単位・条件に下線を引く癖をつける。
4. 過去問(N方式)を時間を測って1回解く→翌日に復習(誤答の原因を“知識不足/読み違い/計算ミス”に分類)。
【試験7日前に確認しておくこと】
1. ミス帳の最終版を作り、毎日3分で回す(暗記ではなく、誤りの癖を思い出すため)。
2. 直近で間違えた計算だけを集めて解き直し、途中式の省略箇所をなくす(同じミスの再発防止)。
3. 図表問題は「説明を20~40字で言語化」する練習をする(選択肢照合が速くなる)。
4. 60分(または本番想定時間)で小問セットを解く練習を2~3回行い、時間配分を固定する。
5. 当日の手順を決める:①最初に全体を見て得意大問から、②迷う問題は印を付けて後回し、③最後の3分はマーク確認。
最後に、N方式は「1問の難易度」より「全体の取りこぼし」によって差が出ます。直前期は、正解を増やすというより“落とす理由を消す”意識で仕上げてください。
まとめ — 私立医学部専門予備校プラタナスの視点
日本大学医学部のN方式(生物)は、広い範囲から基礎~標準レベルを中心に出題され、図表の読み取りと計算・考察を混ぜて得点差を作る試験です。2026年度Ⅰ期でも、その設計思想は明確でした。
Ⅱ期で得点を安定させるためには、(1)基本用語と定義を曖昧にしない、(2)グラフ・実験は「条件整理→言語化→照合」の型で処理する、(3)頻出計算の式を固定してミスを減らす、という3点が最重要です。
対策は、まず教科書レベルの知識で“迷い”を減らし、その上で、過去問・標準問題集で「読み取り」と「計算」を反復して、処理速度を上げます。直前期はミスの芽を潰す運用に切り替え、得点の下振れを防いでください。標準問題を確実に取り切れれば、N方式では十分に高得点が狙えます。
【時間配分の目安】
本番では、まず全大問をざっと見て「短時間で取れる知識問題」を先に回収し、計算・考察は後半にまとめて取り組むと安定します。迷った問題はその場で粘らず、選択肢を2つまで絞って印を付け、最後に戻る運用が有効です。また、マーク式では「解けたのに塗り間違えた」が最悪の失点です。解答番号の書き写し、列ずれ、塗りつぶし不足を防ぐため、最後の見直し時間を必ず確保してください。
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