解答速報/入試分析
2026年2月13日

2026年度久留米大学医学部前期入試の分析
2026年度前期の生物は、大問4題の構成で、テーマの専門性が高く、知識問題だけでなく計算・考察・短い論述が複合する形式でした。「急激に難化した」ため、受験生の知識で取り組める設問が限られたことでしょう。ただし、全体が未知の内容というより、教科書で扱う概念(細胞骨格、系統、腎臓、PCRなど)を土台に、その先の説明・運用を求めた点が特徴です。
以下に、前期の出題範囲を表に整理します。後期対策では、この表に挙げたテーマを「教科書レベルで正確に説明できる」状態を作ったうえで、計算・データ読解の処理速度を上げることが重要です。
※大学の小論/面接についてのまとめ記事は【私立医学部受験】面接・小論文対策の全体像と大学別分析まとめをご参照ください。
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| 大問 | 主題(分野) | 出題テーマ(要点) | 出題形式・技能 |
| 1 | 細胞骨格 | 微小管の動的不安定性(伸長/縮小の確率)、中心体、微小管安定化薬(細胞分裂停止による抗がん作用)の理解 | 用語+計算(期待値・確率)+仕組み説明 |
| 2 | 系統・分類 | 動物の系統(原索/刺胞/扁形/輪形/線形/環形/節足/棘皮など)、体腔(真体腔・偽体腔)、旧口/新口、脱皮動物、胚葉由来 | 「すべて選べ」中心+短い論述(細かい知識) |
| 3 | 体内環境(腎臓) | 腎臓の解剖(腎単位・糸球体・ボーマンのう等)、原尿量・尿量の計算、バソプレシン(ADH)、鉱質コルチコイド(アルドステロン) | 穴埋め+計算(血流量→血漿→原尿→尿)+判断問題(設問意図の読み取り) |
| 4 | 遺伝情報(PCR・反復配列) | PCRの要素(プライマー、DNAポリメラーゼ、ヌクレオチド)、マイクロサテライト(反復配列)と個体差、確率計算、突然変異確率の指数計算 | 用語+理由説明+確率・指数計算 |
前期では、1(細胞骨格)と2(系統分類)で発展的・専門的な知識が混在し、得点が伸びにくいこと、3(腎臓)はテーマ自体は頻出だが条件や意図が曖昧で深く考えるほど悩みやすいこと、4(マイクロサテライト)は典型題ではなく糸口に気づけたかで差がつきます。この「知識の難しさ」だけでなく「設問の読み取り・処理」の難しさが、久留米大生物の大きな特徴です。
久留米大学医学部後期試験の傾向と対策
後期試験は、前期の方向性(医学部らしい題材、計算や考察を交えた出題)を踏まえつつ、限られた時間の中で「落とせない標準問題を確実に拾う」ことが得点戦略になります。前期が難化した年度ほど、後期でも“基礎の運用”と“処理の速さ”が合否を分けやすいです。
対策は次の5点に集約できます。
① まず教科書範囲を「一問一答」ではなく「説明できる知識」に変換します。例えば腎臓なら『ろ過→再吸収→分泌→排出』、免疫なら『自然免疫→抗原提示→獲得免疫→記憶』のように、流れを図と短文で再現できることが必要です。
② 計算問題は“式の型”を固定します。前期の腎臓計算のように、全血流量→血漿量→原尿量→尿量という順に処理する型を覚え、問題を見たら自動的に当てはめる練習をします。確率・指数計算は、桁と単位(%、mL、×10^n)を最後に必ず確認し、ミスを減らします。
③ 「すべて選べ」対策として、正誤判定の根拠を一文で言えるようにします。分類・系統は暗記事項が多い分野ですが、選択肢のどこが誤りなのかを説明できれば、消去法が強くなり得点が安定します。
④ 文章量の短い論述を練習します。久留米大では、長文論述よりも、50〜150字程度で要点をまとめる設問が混ざりやすいです。『結論→理由→補足』の順に2文で書く練習を繰り返すと、字数制限に対応しやすくなります。
⑤ 設問の意図が曖昧なときの対処を用意します。前期でも、条件や比較対象が明確でない設問がありました。こうした場合は、(A)設問文に最も近い解釈を採用する、(B)与えられた数値・語句から矛盾が出ない解釈を選ぶ、(C)迷ったら“教科書の原則”に立ち返る、という手順を固定すると、試験場での迷いが減ります。
2026年久留米大学医学部後期出題予想
後期で狙われやすいテーマを、前期の出題と医学部生物の頻出性から整理します。予想は的中が目的ではなく、直前期に“何を優先して仕上げるか”を決めるためのものです。
(1)個体群と生態系、動物の行動
個体群の計算(区画法、標識再補法)、群れ、縄張りのグラフ、動物の行動(ミツバチダンスか違う動物の実験問題)
(2)発生
ショウジョウバエの遺伝(母性遺伝)、ビコイド遺伝子、ナノス遺伝子を注入した場合の実験、誘導の実験(ZPAの実験)、アフリカツメガエルの分化全能性の実験
(3)免疫
獲得免疫の詳細、ABO式血液型の凝集反応、皮膚移植の実験(遺伝が連動する場合あり)
(4)代謝
呼吸の詳細、電子伝達系の水素イオンの流れ、ツンベルグ管の脱水素酵素の実験、呼吸商の計算(炭水化物、脂質、タンパク質の割合)
直前期の勉強:試験14日前まで/試験7日前に確認
【試験14日前までに取り組むこと】
① 前期の大問(1〜4)を必ず解き直し、各設問について「根拠となる教科書知識」をメモします。正解を覚えるのではなく、同型問題に移植できる形で整理することが目的です。
② 図解を完成させます。例えば腎臓ですと、ネフロンの模式図、ろ過と再吸収の位置、ADH・アルドステロンの作用点を、自分で描いて説明できるようにします。
呼吸の詳細を確認するときも図解で行うと全体像が把握しやすいです。
③ 計算演習を毎日入れます。『全血流量→血漿量→原尿量→尿量』の型、確率の乗法、指数計算を、時間を測って繰り返します。計算は「理解」より「再現性」が重要です。
④ 短文論述の練習として、50字・100字・150字の3段階で同じ内容をまとめる訓練をします。腎臓、PCR、免疫の3テーマで行うと効率的です。
【試験7日前に確認しておくこと】
① 重要語句の最終チェック(例:ADH、アルドステロン、糸球体、ボーマンのう、プライマー、DNAポリメラーゼ、微小管、中心体、真体腔、偽体腔、旧口/新口)。
② 計算ミス防止の確認(単位、%、×10^n、四捨五入の桁)。計算は途中式を短く書き、最後に答えの“意味”を確認します。
③ 『すべて選べ』の最終対策として、迷いやすい選択肢の典型を復習します。(例えば動物の分類ですと、外骨格=節足、クチクラ=環形、真体腔/偽体腔の定義、脱皮動物のまとめ等)
まとめ — 私立医学部専門予備校プラタナスの視点
久留米大学医学部(後期)の生物は、教科書の標準知識を土台にしつつ、計算・考察・短い論述を通じて「理解の運用」を問う試験になりやすいです。2026年度前期は難化し、専門的な知識が混ざったため得点が伸びにくい構成でしたが、後期で必要になるのは、(1)体内環境・遺伝情報・発生といった頻出分野を確実に取ること、(2)計算の型を固定して処理速度を上げること、(3)選択肢の正誤根拠を言語化すること、の3点です。
直前期は知識を増やすよりも、答案の完成度(読み違いの減少、根拠の明確化、字数内での要点整理)を上げる方が、得点に直結します。前期の出題テーマを軸に、教科書の理解を「説明できる形」に整え、計算と考察の処理を安定させれば、後期でも十分に戦えます。焦らず、手順を固定し、落としどころを確実に積み上げていきましょう。
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