解答速報/入試分析
2026年2月23日

生物選択者に特化した、私立医学部専門予備校プラタナスです。
本記事では、プラタナスの生物講師 市原先生 と 橋本先生 が、2026年度 私立医学部「後期」入試(生物)の出題予想を、直前期の学習に使える形でまとめます。
私立医学部を目指す受験生の方は、直前の仕上げにぜひ活用してください。また、前期に的中していた予想に関しても復習することもお勧めします。
▶【私立医学部生物】2026年入試予想|市原vs橋本が読む最新トレンド
また、大学別の傾向・分析は「【2026年度私立医学部入試】生物入試分析と出題予想(大学別一覧)」をご参照ください。
▶【2026年度私立医学部入試】 生物入試分析と出題予想(大学別一覧)
後期入試生物は頻出テーマよりも出され方(型)で差がつく
前期と後期の違いは、範囲が変わることではありません。違いは 時間と失点許容度です。
後期は、
- 取りこぼしがそのまま致命傷になる
- 母集団が絞られて「知識の差」がつきにくい
- 最後は 処理スピード と 読み違いの少なさ が合否を決める
つまり、後期の生物は「どの単元が出るか」だけではなく、典型問題を“事故なく取り切れる状態”にしているかが勝負になります。
そこで本記事では、予想を“当てる”よりも、直前に仕上げるべき5テーマを、学習優先度として提示します。
市原×橋本の予想が役立つ理由:視点が真逆だから
同じ私立医学部の生物を分析していても、講師によって結論は割れます。
- 市原先生:「王道テーマを実験処理として落とさない」
- 橋本先生:「技術・概念理解で差がつくところを狙う」
どちらが正しいという話ではありません。後期は、両方の視点があることで、直前の学習が“漏れなく・効率よく”なるのがポイントです。
市原先生の後期出題予想(2026年度・私立医学部 生物)
市原先生の読みは明快です。
「後期は、王道テーマが“実験・図表”として出る。だから読解で落とすな。」
後期では、知識があるだけでは点が安定しません。手順の意味がわかるか/図表から結論を引けるかが、得点差になります。
市原・後期予想ランキング
※詳細記事は順次リンク追加予定です。
1位:バイオテクノロジー(制限酵素切断→電気泳動→判別)
2位:眼の構造と働き(暗順応グラフ/視神経切断/構造)
3位:系統分類(分子系統樹/最節約法の計算)
4位:腎臓(排出量・再吸収のグラフ読解)
5位:ショウジョウバエ(母性遺伝/分節/ホメオティック)
市原先生のひと言
「後期は、難問で決まらない。王道の実験処理を落とさない者が勝つ。」
橋本先生の後期出題予想(2026年度・私立医学部 生物)
橋本先生の読みは「差がつく領域」に寄っています。後期は受験生の層が上がるぶん、“知ってる”だけでは横並びになります。
ここで効くのが、以下のようなタイプのテーマです。
- 定義を正確に言える
- 因果で説明できる
- 手順を理解している
橋本・後期予想ランキング
※詳細記事は順次リンク追加予定です。
1位:免疫(RT-PCR法・ELISA法・イムノクロマト法)(2月25日アップ予定)
2位:脳の構造と働き(脳死・植物状態)(遷移先ページ下部に記載)
3位:ES細胞とiPS細胞 (2月24日アップ予定)
4位:血縁度
5位:センチュウ(本記事下部に記載)
橋本先生のひと言
「後期は“理解して処理できる生物”が強い。説明できるかで決まる。」
直前に“最短で仕上げる”なら出題予想をこう使う
後期でおすすめの使い方はシンプルです。
- 市原予想=図表・実験処理の事故防止
→ バイオ/腎臓/目/系統は「読み方のテンプレ」を固める - 橋本予想=理解型テーマの得点安定
→ 免疫/脳の構造/幹細胞は「手順と因果」を1分で説明できるようにする
後期は、広げるよりも「型の固定」が勝ちます。5テーマに絞ったなら、各テーマで 典型問題を3〜5本だけ 繰り返してください。
プラタナスの結論|2026年度後期は「王道×理解」で取り切る
私立医学部後期の生物で求められるのは、市原先生が重視する “王道実験を落とさない力”、橋本先生が重視する “理解して説明できる力”、この両輪です。
後期は「やった量」より、本番でミスなく取り切れるかで合否が決まります。この予想が、2026年度私立医学部後期に向けた学習の指針になれば幸いです。
【2026年私立医学部入試】センチュウについての解説
本校では、橋本先生の予想にあった「センチュウ」に関してだけ取り扱います。しっかりと理解ができているか、確認しながら読んでみてください。
センチュウ(線形動物)入試で得点するための要点整理
センチュウで問われる5テーマ
- 分類(どこに位置するか)
- C. elegans(モデル生物としての強み)
- 細胞系譜(発生の追跡)
- アポトーシス(プログラム細胞死)
- ヒトとの関わり(病気・農業・医薬)
1) 分類:どこに入る?
キーワード
- 線形動物門(=センチュウ)
- 三胚葉
- 旧口動物
- 脱皮動物(Ecdysozoa)の仲間(節足動物に“近い側”)
ここが狙われる(典型設問)
- 「センチュウは 旧口動物か新口動物か」
- 「脱皮動物に含まれるグループを選べ」
- 「体節の有無/体腔のタイプ(※“真体腔ではなく、偽体腔”)」
2) C. elegans(C.エレガンス):なぜ実験に強い?
- 小型(約1 mm程度)で扱いやすい
- 透明で観察しやすい
- 細胞数が比較的少ない → 発生を追える
- 細胞の由来(細胞系譜)が非常によく分かっている
- 雌雄同体(自家受精できる)が基本+雄も存在
- 性決定:XO型(雄がXO)
- アポトーシスやRNA干渉の研究でも用いられている
出題のされ方
- 「モデル生物として有利な理由を述べよ」
→ ①小型 ②透明 ③世代が短い ④細胞系譜が追える ⑤遺伝学実験がやりやすい(自殖できる) をセットで。
3) 細胞系譜:C. elegansの“発生の地図”
重要ポイント(用語と読み方)
- 「受精卵 → 分裂 → どの細胞がどの組織になるか」を追うのが 細胞系譜
- C. elegansは “細胞の運命がかなり決まっている” ので、系譜が問題にしやすい
入試で問われる2つの方向
A. 図の読み取り
- ある細胞(例:AB, EMS など)から 最終的に何ができるか
- 「矢印=さらに分裂を続ける」のような図記号の解釈
B. 誘導の概念
- 全部が自動的に決まるのではなく、隣の細胞からの働きかけ(誘導)で進路が変わる場面がある
- 操作実験(除去・移植)で「この細胞がないと〇〇ができない」系の設問になりやすい
「除去→欠ける組織」を素直に結ぶ(“その細胞が作る”か“誘導する”かは設問文で判定)。
4) アポトーシス:プログラム細胞死の“定義”を固める
- プログラム細胞死:あらかじめ決まった細胞が死ぬ仕組み
- アポトーシス:そのプログラム細胞死のうち、
核(染色体)が凝縮 → 細胞が縮む → 断片化 といった“特徴的な過程”をたどるもの
典型例
- 指の形成:指と指の間の細胞が死ぬことで分かれる
- 変態:不要組織が除去される
- 「壊死(ネクローシス)」と混同させる問題が出やすい
- 壊死:外傷や毒などで受動的に死ぬ(炎症が起きやすい)
- アポトーシス:能動的・制御された死
一行で書けるように:
アポトーシス=“縮んで・まとまって・片づく死”(周囲へのダメージが小さい方向)
5) がん診断:センチュウの“嗅覚”を利用する発想
- センチュウは嗅覚が鋭く、におい物質に反応して移動する
- 化学走性(においに向かって動く)を使って、試料の違いを判定する
実験デザインとして問われやすい点
- シャーレの左右に 異なる試料を置いて、センチュウが どちらに集まるかを比較
- 「対照実験」「ブラインド」「再現性」「偽陽性/偽陰性」など、実験リテラシー問題にしやすい
「におい刺激→行動変化を定量化して判定する」
(“嗅覚”で終わらせず、“行動指標化”まで言うと評価が上がる)
6) センチュウと人間:医療・農業・環境で3方向
A. 寄生性(ヒト)
- 一部の線形動物はヒトに寄生し、病気の原因になる
- 代表例:オンコセルカ症(媒介昆虫を介するタイプ)
B. 医薬(治療薬)
- 寄生性の線虫感染症の治療薬として イベルメクチンが有名
- 「誰が」「どんな病気に効く」まで問われることがある
C. 農業・生態(植物)
- マツ枯れのように、植物と昆虫と線虫が絡む話は
“生態系の因果”として出題材料になりやすい
(※原因→媒介→増殖→被害拡大、の流れを押さえる)
仕上げ:入試で落とさないためのチェックリスト(10項目)
□ センチュウ=線形動物門/三胚葉
□ 旧口動物である
□ 脱皮動物の仲間で、節足動物側に寄る
□ C. elegansは小型・透明・観察しやすい
□ 自家受精できる(雌雄同体が基本)
□ 性決定はXO型(雄がXO)
□ 細胞系譜=どの細胞がどの組織になるかの道筋
□ 誘導により運命が変わる局面がある
□ アポトーシスの定義(凝縮→縮小→断片化)を言える
□ 化学走性を使った判定実験(がん診断など)の設計が説明できる
小テスト(5問だけ)—このページが身についたか確認
- センチュウは旧口動物か新口動物か。
- C. elegansがモデル生物として扱いやすい理由を3つ。
- 細胞系譜とは何か(1文で)。
- アポトーシスの“形態的特徴”を2つ。
- 化学走性を使う判定実験で、対照区を置く目的は何か。
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