解答速報/入試分析
2025年1月24日
帝京大学の2日目,お疲れ様でした。
生物は,1日目より解きにくいと思いますが,大問1と大問2で点数がどれだけ稼げたかが鍵になります。細胞周期のグラフ問題は頻出であるので,解けなかった受験生は類題を解いておくことをお勧めします。
また,横軸が「細胞当たりのDNA量」なのか,「染色体当たりのDNA量」なのかで計算の仕方が変わってくるので,注意しておきましょう。
今回は,一般的な「細胞当たりのDNA量」でしたので,安心してください。縦軸と横軸をしっかりと確認するという癖をつけておきましょう。「小腸におけるグルコース輸送」に関しても頻出問題です。類題で確認しておきたいところ。
明日の予想は一番最後に書いたのでご覧ください。
出題内容
1.細胞周期
→体細胞分裂,減数分裂,細胞分裂しないやつ選べ(赤血球),チミジンの計算問題
微小管の阻害剤を入れたら細胞分裂止まる理由。
2.小問集合
→小腸の図,SGLT,GLUT,ナトリウムポンプ,オペロン説,神経の伝達
3.バイオテクノロジー
→クリスパーCas9,RNAポリメラーゼ
■物質輸送
・小腸上皮細胞におけるグルコースの輸送
→受動輸送と能動輸送が組み合わさってグルコースが輸送される。
頂頭部(吸収を行う側)→SGLT
Na+に依存したグルコースの共役輸送を行う輸送体が存在し,細胞内にグルコースを能動輸送する。これによって細胞内のグルコース濃度が高くなる。
側部・基底部(側底部)
グルコースの受動輸送を行う輸送体が存在し,グルコースを細胞外へ輸送する。→GLUT
また,ナトリウムポンプによって細胞内のNa+濃度は低く保たれる。
■細胞周期
G1期(DNA合成準備期)→S期(DNA合成期)→G2期(分裂準備期)→M期(分裂期)
のサイクルで回っている。
基本的に同調分裂していない場合は,細胞数と各時期にかかる時間は比例する。
・縦軸が細胞数で横軸がDNA量(相対値)のグラフのポイント
→DNA量が2の細胞数はG1期の細胞数を表す
→DNA量が4の細胞数はG2期とM期の細胞数の合計を表す
→DNA量が2~4の細胞数はS期の細胞数を表す。ただし計算においては細胞周期全体にかかる時間から,G1,G2,M期にかかる時間を引いて求めることが多い。
■遺伝子
CRISPR-Cas9(ガイドRNAとCas9というヌクレアーゼ)はDNAの二本鎖を切断し,その部位に特異的なヌクレアーゼを利用するゲノム編集である。
ガイドRNAは標的とするDNA配列を特異的に認識して結合しCas9を導き,そのCas9がDNAの二本鎖を切断する。
細胞には切断されたDNAを修復する機構があるが,修復エラーを起こすことがあり,それを利用して遺伝子を改変する。基本的にはノックアウトのために使われることが多いが,新しい配列を組み込むノックインすることもできる。
帝京大学(3日目)に向けて
2日目には,全く「体内環境」が出題されませんでした。全体的に「遺伝子・バイオテクノロジー」の範囲だったので,明日の予想としては,「体内環境」「進化・系統」「生殖・発生」当たりの単元を復習しておくと,良いことがあるかもしません。遺伝も復習しておきましょう。
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