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【2025年入試】川崎医科大学(生物)解答速報(2025年1月26日実施)

解答速報/入試分析

2025年1月26日

私立医学部専門予備校のプラタナスです。

本日2025年1月26日に川崎医科大学の入試が実施されました。

以下、講評、解答、解説です。

※ミスなどを発見した場合は、お手数ですが「お問い合わせ」または「LINE無料相談」よりご連絡ください。

講評

大問構成は昨年同様であった。大問1に関しては,今年の入試のトレンドといっても過言ではない「神経の伝達」に関する問題とゲノム,マイクロアレイ解析に関する問題であった。DNAマイクロアレイ以外の問題は完答しておきたい。

DNAマイクロアレイに関して知らなかった受験生は確認しておくと良いでしょう。大問2に関しては,被子植物に関する問題と脳に関連する問題であったが,脳の問題でやや難の問題があった。それ以外は,解答していきたいところである。

大問3に関しては,血液に関する問題と必須アミノ酸・呼吸商の問題,そしてフィンチに関する考察問題であった。フィンチ以外の問題は全て完答を目指していきたいところである。フィンチの問題は,読みやすい考察問題であった。

解答

大問1

  • (1) ② (2) ⑦

  • (1) ⊕ (2) ②
  • (1) ③④⓪⓪ (2) ⓪⑨①
  • (1) ② (2) ④

大問2

  • 助細胞:① 卵細胞:① 胚乳細胞:③ 雄原細胞:① 胚のう母細胞:②
  • ①・④

  • コ:③ サ:⑤ シ:④ ス:① セ:⓪ ソ:⑧
  • 大脳:④・⑤ 小脳:⑥・⑨ 延髄:⑦・⑧

大問3

  • ②・③
  • ②・③
  • ⓪⑨

  •  ⑤

解説

大問1

問1ア 細胞外を基準(0mV)としたときに,細胞内の電位を測定すると負となっている。

この状態を静止電位という。静止電位のときは細胞内の電位はー70mVとなっている。

問2(1)イ 活動電流がシナプス末端まで伝導すると,電位依存性カルシウムイオンチャネルが開口し,Ca2が細胞内に流入する。そして,シナプス小胞とシナプス前膜が膜融合して,エキソサイトーシスによって,神経伝達物質を放出する。興奮性の神経伝達物質がシナプス後細胞の受容体に結合すると,Naが流入し興奮を伝える。抑制性の神経伝達物質がシナプス後細胞の受容体に結合すると,Clが流入し興奮を抑制する。

(2)ウ 興奮性の神経伝達物質はグルタミン酸の他に,アセチルコリン,ノルアドレナリンなどがある。シナプス後細胞の膜電位を脱分極する(EPSP)。抑制性の神経伝達物質はGABA(γ―アミノ酪酸)で,シナプス後細胞の膜電位を過分極する(IPSP)。

問1(1)エ ヒトの配偶子には卵に23本の染色体があり,これを1組のゲノムという。同様に精子にも23本の染色体があり,1組のゲノムがある。卵と精子が受精すると,46本の染色体があり,2組のゲノムが存在する。

(2)オ ミトコンドリアゲノムはすべて母親由来である。このような遺伝を母性遺伝という。

他にショウジョウバエの前後軸決定も母性因子によるものである。

問2(1)カキクケ 体細胞では8本の染色体の中に,2組のゲノムが存在すると考える。

ゲノム当たり(1ゲノム)だと4本の染色体なので,13,600遺伝子÷4本=3,400遺伝子である。

(2)コサシ 1遺伝子あたり平均1,200塩基対からなり,遺伝子数は13,600個なので,全遺伝子にあたる塩基対数は1,200×13,600塩基対となる。ゲノム当たり1億8千万塩基対なので,1,200×13,600塩基対÷1億8千万塩基対×100(%)=9.06≒9.1%

問3ス 分化していく過程で細胞ごとに転写される遺伝子が異なり,それぞれ特徴的な形態をもつ。

問4(1)セ DNAマイクロアレイとは,薄い基板上にあらかじめわかっている遺伝子のDNA断片(人工的に合成された1本鎖のもの)を,遺伝子ごとに数千~数百万本ずつ,各スポットに配置したものである。

これを解析するときには,まず細胞からmRNAを取り出して,逆転写酵素によってcDNAをつくり蛍光色素で標識する。それをマイクロアレイに流して反応させて解析する。

(2)ソ 各スポットの色を分析し,遺伝子の発現を調べることが目的である。大問2

問1 ⑥

a:果実の中に種子があるのは,被子植物だけである。

b:クチクラは他の植物も持っているため,正しい。

c:シアノバクテリアがもつ光合成色素はクロロフィルaである。植物は,クロロフィルa・bをもつため正しい。

問2 ②

① 植物は卵黄を持たない。

③ 雄原細胞は,花粉管核が分裂してできるものではない。

④ 胚のう細胞は,3回の核分裂を行い,8個の核をもつ胚のうになる。

⑤ 助細胞と反足細胞のDNAは,次世代に伝えられない。

問3 ⑤

体細胞における染色体が24本であれば,減数分裂して12本になる。

12本の染色体が含まれる核が8個存在するため,12×8=96本になる。

問4 助細胞:① 卵細胞:① 胚乳細胞:③ 雄原細胞:① 胚のう母細胞:②

減数分裂の起きるタイミングから,判断しよう。

核相は,減数分裂前は2nになり,減数分裂後はnになる。

問5 ①・④

① 花粉管誘引物質(ルアー)は卵細胞ではなく,助細胞から放出される。

④ 花粉管の内部で雄原細胞から2個の精細胞が形成される。

問1 コ:③ サ:⑤ シ:④ ス:① セ:⓪ ソ:⑧

中枢神経系に関する出題である。脳梁や髄膜は解答しにくいかもしれないが,選択肢的に十分に解答できたと思う。しっかりと復習しておきたい。

問2 大脳:④・⑤ 小脳:⑥・⑨ 延髄:⑦・⑧

 はたらき
大脳感覚,本能,情動,記憶などの中枢
間脳視床感覚に関わる介在神経の中継
視床下部自律神経系の中枢・体温,水分,血糖濃度の中枢(内分泌系の中枢)
中脳眼球運動,瞳孔の調節,姿勢保持の中枢
小脳運動機能の調節,平衡を保つ中枢
大脳と小脳を中継している
延髄呼吸運動,心臓の拍動,唾液,せき,くしゃみの中枢

脳幹…間脳,中脳,延髄,(橋)

脳死…脳幹を含めたすべての脳の機能が停止している。⇒自力で呼吸できない。

植物状態…大脳の機能は停止しているが,脳幹は機能している。⇒自力で呼吸できる。

問3 ②

高度な精神活動の中枢は,前頭連合野である。

大問3

問1 ⑧

血球は,骨髄にある造血管細胞でつくられる。また血球のうち,赤血球は脾臓や肝臓で破壊される。

問2 ②

肝臓では,タンパク質の分解で生じるアンモニアを尿素に変える。

問3 ②・③

核がないのは,赤血球と血小板である。

問4 ③

血球で数が多い順に,赤血球>血小板>白血球である。

問5 ③

血しょうタンパク質で免疫グロブリンだけは肝臓ではなく,抗体産生細胞(形質細胞)で合成される。

問6 ②・③

必須アミノ酸とは,体内で合成されず,食事によって摂取しなければいけない9種類のアミノ酸のことである。覚え方は,風呂場イスひとり占め

フェニルアラニン・ロイシン・バリン・イソロイシン・スレオニン(トレオニン)・ヒスチジン・トリプトファン・リシン・メチオニン

問7 0.9

手順

(1) 呼吸商の計算は,酸素を使って二酸化炭素と水を生成という式をつくることから始まる。

→C9H11NO2+O2→CO2+H2O

(2) ただ,今回の問題はアミノ酸であるためNが含まれているよって,NH3も生成される。

→C9H11NO2+O2→CO2+H2O+NH3
(3) 基本的にC→H→Oの順に係数を決定すればよい。ただし,NH3がある場合は,NH3の係数を1と先においておく必要がある。

→C9H11NO2+O2→CO2+H2O+1NH3

(4) 呼吸商を計算する。呼吸商(RQ)=9/10=0.9

→C9H11NO2+10O2→9CO2+4H2O+NH3
大問3

問1ケ フィンチの1976年のピーク時が約1,400羽。大干ばつの1977年末は約200羽なので1/7となっている。餌となる種子の量は1976年ピーク時は10(g/m2)。大干ばつの1977年末は約3(g/m2)なので1/3となっている。これは1977年の種子の大きさの平均が大きいものが残っていると考えられるため,種子は小さいものから消費されたと考えられる。

問2コ グラフから,親の嘴の高さと子の嘴の高さは比例している。1976年の調査結果よりも1978年の調査結果の方が,親の各嘴の長さで比べたときに,子の嘴の高さの平均が上昇している。これは干ばつによって自然選択が働いたものと考えられる。

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