解答速報/入試分析
2026年2月2日

生物選択者に特化した私立医学部専門予備校のプラタナスです。
東海大学医学部の生物は、頻出分野を軸にしながら、題材や実験設定を変えて出す、という特徴があります。
本記事では、過去の出題傾向分析をもとに、2026年度入試で狙われやすい分野・具体的な対策・高得点を取る受験生の特徴までを解説します。
先日公開した【私立医学部生物】2026年入試予想|市原vs橋本が読む最新トレンドと合わせて確認してみてください。
※youtubeチャンネルもぜひご確認ください。
※大学別の生物予想問題は「【2026年度私立医学部入試】 生物入試分析と出題予想(大学別一覧)」から確認できます。
※大学別の小論文/面接のまとめは「【私立医学部受験】面接・小論文対策の全体像と大学別分析まとめ」から確認できます。
■出題範囲
| 出題範囲 | I | II | III | IV | V |
| 2025 | 細胞とエネルギー(呼吸・光合成の反応過程、各栄養段階での糖量と同化量) | 生態(生態系、物質循環の量的推定) | 進化・系統(ヒトの類似度、分子情報に基づく系統推定) | 遺伝子の働き(ヒトの視覚、原生生物) | 体内環境(生殖の調節、体温調節) |
| 2024 | 進化・系統(温度耐性の形成と進化) | 体内環境(血圧調節、キク科植物の花粉・花の構造と送粉) | 遺伝子の働き(オペロン、DNAの制限酵素地図) | 代謝・植物(酵母の培養条件と呼吸、C4植物とC3植物の光合成) | 動物の反応(視細胞、音の受容) |
| 2023 | 代謝+進化(呼吸と発酵、細胞共生説、S遺伝子) | 生態(レアチンリン酸の役割、個体群の推定) | 進化・系統(タンパク質の多様性、系統推定) | 動物の反応(視覚器の適応、損傷の受容) | 体内環境+遺伝(人間の循環系、遺伝子組換え、ゲノム編集) |
| 2022 | 代謝(呼吸の過程、酸化的リン酸化、呼吸商) | 体内環境+進化(酸素受容、BRANCA1) | 生殖・発生(イヌの交配、ヒトヘモグロビン発生) | 遺伝子の働き(タンパク質の翻訳・伸長) | 生態(個体群動態、生物多様性) |
| 2021 | 遺伝子の働き(タンパク質合成、シグナル伝達) | 生殖・発生(エキソン、プロモーター) | 動物の反応(視覚器の構造、神経回路) | 遺伝子の働き(電気泳動とPCR反応) | 体内環境(炎症、アレルギー) |
はじめに―東海大学医学部の生物 傾向と対策
東海大の生物は、毎年「頻出分野を軸にしながら、題材や実験設定を変えて出す」傾向が強いです。とくに、細胞のしくみ・代謝(同化/異化)・遺伝情報の発現(複製/転写/翻訳/調節)は、ほぼ毎年のように登場します。
一方で、免疫・内分泌・循環などの人体分野、進化(集団遺伝・系統推定)、生態(物質生産・個体数推定)も周期的に出題され、「広く浅く」ではなく「広く+頻出は深く」を求める作りです。
この5年分をまとめると、東海大は「代謝」「遺伝(とくに発現・調節)」「免疫を含む体内環境」を軸に、毎年どこかで計算(比・割合・確率・遺伝子頻度・物質量・エネルギー収支など)を入れてきます。
また、実験設定は教科書の代表実験(PCR、電気泳動、遺伝子発現調節、酸素解離曲線、個体数推定など)を土台にしつつ、見慣れない生物種や疾患名を題材にして“初見対応”を要求するのが東海大らしさです。
2026年東海大学医学部生物の出題形式と難易度
東海大学医学部の生物は、理科1科目として扱われ、試験時間は70分です。設問は、用語の正誤判定・知識問題・計算問題・論述(短い説明)・実験考察・描図(模式図)など、形が固定されにくいのが特徴です。
全体の難易度は標準〜やや難の範囲ですが、実験結果から理由を説明させる問題や、計算と考察を絡めた問題では時間を要する場面があります。
分野としては「細胞と代謝」「遺伝子とその働き」が中心で、ここに「体内環境」や「進化・系統」が絡む構成がよく見られます。したがって、教科書レベルの知識の穴をなくした上で、“与えられたデータから読み取って説明する”練習を積むことが合格への近道です。
2026年度入試 東海大学医学部生物の出題予想
2026年度も、大問数は大きくは変わらず、頻出分野を中心に「知識+実験考察+計算」を組み合わせた出題になる可能性が高いです。
Ⅰ 呼吸の詳細、電子伝達系の考察問題、ツンベルグ管の実験、発酵
Ⅱ 遺伝子の発現調節、突然変異の実験問題
Ⅲ 免疫の詳細、自然免疫、炎症の機構、MHCの働き、抗体の多様性
Ⅳ 遺伝子頻度の計算、現代の進化について(小進化、大進化、共進化、工業暗化など)
Ⅴ 物質生産の計算、個体数の計算、個体数の分布など
Ⅰ 細胞と代謝:呼吸(解糖系・クエン酸回路・電子伝達系)と発酵、ATP収支、呼吸商、光合成(光化学系・暗反応)と環境条件(光・CO2・温度)。2025年に光合成が出ているため、2026年は呼吸系の定番計算(基質量とATP、呼吸商、酸素消費量と二酸化炭素放出量)に寄せてくる可能性があります。
Ⅱ 遺伝子とその働き:複製・転写・翻訳の基本に加え、発現調節(オペロン、転写因子、エンハンサー、RNA干渉など)や、PCR・電気泳動・塩基配列解析などの実験手順。2023〜2024年に分子実験が複数回出ているため、2026年も“手順の意味”を問う出題が有力です。
Ⅲ 体内環境:免疫(自然免疫/獲得免疫、抗体、細胞性免疫、MHC)。近年、免疫は題材が変わっても繰り返し出るため、用語暗記だけでなく、グラフの読み取り(反応の時間変化、濃度依存性)まで仕上げたいところです。
Ⅳ 進化・系統:ハーディ・ワインベルグ、選択圧、遺伝的浮動、系統樹(分子情報・形態情報)の読み取り。計算は頻度が高いので、遺伝子頻度・遺伝子型頻度・突然変異率などの基本式を“迷わず使える”状態にします。
Ⅴ 生態と環境:生態系の物質生産(現存量・純生産量・呼吸量)、個体数推定、分布様式、遷移。2025年に栄養段階の計算が出ているため、2026年は個体数推定や生産量のグラフ処理にシフトする可能性があります。
上の5本柱のうち、東海大は「遺伝子」「代謝」「体内環境(免疫)」の比重が高いので、まずここを“絶対に落とさない”土台にして、残りの分野は典型問題を一通り回して対応力を確保するのが現実的です。
東海大学医学部生物の対策
東海大は「知っているか」だけでなく「読み取って説明できるか」を同時に問うため、対策は4本立てで考えると効率が良いです。
対策① 教科書内容の理解を“言い換えまで”仕上げる
教科書の太字用語を覚えるだけでは不十分で、用語同士の関係を自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。たとえば代謝なら、基質レベルのリン酸化と酸化的リン酸化の違い、同化と異化のエネルギーの流れ、呼吸商の意味を一文で言えるようにします。遺伝なら、セントラルドグマの流れ、発現調節の“どこを”いじると“何が”変わるか、を図にして整理すると強いです。
対策② 実験・グラフ問題は『条件→結果→解釈』の型で練習する
実験考察では、条件(操作変数・対照・測定項目)と結果(図表)の対応が分かった時点で勝負が決まります。グラフは、軸・単位・対照の有無・飽和・しきい値などを見る癖をつけ、読み取れた事実をまず短文で箇条書きにします。その上で、『なぜそうなるか』を教科書知識に接続して説明する練習を、過去問と類題で回してください。
対策③ 計算問題は“よくある型”をスピード処理できるようにする
東海大の計算は、遺伝(確率・頻度)、代謝(収支・比)、生態(生産量・同化量)、体内環境(酸素解離曲線や濃度変化)など、分野横断で出ます。方針はシンプルで、①式を立てる、②単位をそろえる、③途中式を省きすぎない、の3点です。問題集で“同じ型を10回”回し、解法の型を手に入れるのが最短です。
対策④ 時間配分を意識して、難問に時間を吸われない
70分という制約上、深追いすると全体が崩れます。まずは確実に取れる知識問題・基本計算を取り切り、実験考察は設問ごとの配点感を意識して、迷ったら一旦印を付けて次へ進む運用が有効です。過去問演習では“本番の時間で解く”ことを必ず組み込み、解けなかった問題は、解説を読むだけで終わらせず、同じ情報(図表)から自分で説明文を作るところまでやり切ると伸びます。
まとめ — 私立医学部専門予備校プラタナスの視点
東海大生物は、頻出分野(代謝・遺伝・体内環境)で落とさないことが最重要です。その上で、実験考察と計算を“型”で処理できるようになると安定します。
最後に、仕上げのチェックリストを挙げます。
・遺伝子:複製/転写/翻訳、発現調節、PCRと電気泳動の原理・手順を、図で再現できる。
・体内環境:免疫(自然/獲得、抗体、細胞性免疫、MHC)と血糖調節、酸素解離曲線の読み取りができる。
・進化:ハーディ・ワインベルグと系統樹の読み取りを、計算込みで処理できる。
・生態:物質生産と個体数推定の代表的な計算を、単位と条件を落とさず解ける。
この5点を“本番時間で”回せる状態まで持っていければ、出題の題材が初見でも十分対応できます。過去問を軸にしつつ、頻出分野の穴をなくす学習順で仕上げてください。
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