解答速報/入試分析
2026年1月10日

生物選択者に特化した、私立医学部専門予備校プラタナスです。
本校では、プラタナスの生物講師である、市原先生と橋本先生が、2026年度私立医学部入試(生物)の出題予想を行います!
私立医学部を目指す受験生の方はぜひチェックしてみてください。
大学別の出題予想は「【2026年度私立医学部入試】 生物入試分析と出題予想(大学別一覧)」ご参照
(追記)
- 2026年1月11日:「【2026年私立医学部入試予想】圧‐容積曲線と心周期曲線の読み方」を追加しました。
- 2026年1月12日:「【2026年私立医学部入試予想】細胞周期のチミジン標識実験|頻出の理由と解き方」を追加しました。
- 2026年1月13日:「【2026年私立医学部入試予想】小腸上皮細胞におけるグルコース輸送」を追加しました。
- 2026年1月14日:「【2026年私立医学部入試予想】ショウジョウバエ|頻出の理由と解き方」を追加しました。
- 2026年1月15日:「【2026年私立医学部入試】アメフラシで読み解く「学習」と「シナプス可塑性」」を追加しました。
- 2026年1月16日:「【2026年私立医学部入試予想】ブルーホワイトセレクション(青白選別)」を追加しました。
- 2026年1月17日:「【2026年私立医学部入試予想】人類の特徴|頻出の理由と解き方」を追加しました。
- 2026年1月18日:「【2026年私立医学部入試予想】最節約法|頻出の理由と解き方」を追加しました。
- 2026年1月18日:「【2026年私立医学部入試予想】血縁度と利他行動|頻出の理由と解き方」を追加しました。
- 2026年1月18日:「【2026年私立医学部入試予想】電子伝達系と水素イオン濃度勾配」を追加しました。
- 2026年1月18日:「【2026年私立医学部入試予想】窒素同化・窒素固定|頻出の理由と解き方」を追加しました。
- 2026年1月18日:「【2026年私立医学部入試予想】制限酵素|頻出の理由と解き方」を追加しました。
- 2026年1月19日:「【2026年私立医学部入試予想】赤血球|頻出の理由と解き方」を追加しました。
私立医学部入試は「理解しているか」「説明できるか」を問う試験へ
私立医学部の生物は、ここ数年で明確に変化しています。
かつて主流だったのは、
- 用語を知っているか
- 定義を暗記しているか
- 公式を覚えているか
といった、「どれだけ覚えているか」を測る試験でした。しかし現在の私立医学部入試は、明らかに違います。
問われているのは、
- 「その現象を理解しているか」
- 「なぜそうなるのかを説明できるか」
- 「実験結果から何を読み取れるか」
つまり、生物は理解しているか、説明できるか、を本気で測る科目へと移行しています。
(※すべての大学が完全に当てはまるわけではありません)
そして2026年入試では、この流れがさらに一段階、強まると私たちは見ています。
単に難問が増えるわけではありません。むしろ、
王道テーマを使いながら、思考力と論理性を試す問題
が、今後ますます増えていくでしょう。それが、これからの私立医学部生物の姿です。
こうした変化の中で、受験生にとって最も重要になるのが、
- どこを重点的に学ぶべきか
- 何を「できるように」しておくべきか
という視点です。
そこで今回は、プラタナスの生物講師2名による〈入試予想対決〉という形で、私立医学部生物の「今」と「これから」を徹底的に掘り下げます。
【2026年私立医学部入試予想対決】プラタナス生物講師市原先生 vs 橋本先生
登場するのは、
- 頻出テーマ・王道分野を軸に、「落としてはいけない生物」を読み切る市原先生
- 新課程と今の出題トレンドを軸に、「差がつく生物」を見抜く橋本先生
同じ生物を専門に教え、同じ私立医学部入試を分析していながら、注目するポイントは違いました。
だからこそ、この「予想対決」には意味があります。これは、単なる予想の羅列ではありません。それぞれの予想の背景には、
- どんな力を持った受験生が合格しているのか
- どこで点差がついているのか
- 医学部が生物で何を見ようとしているのか
という、入試の本質的な読みが詰まっています。
この記事では、市原先生と橋本先生、それぞれの予想を並べながら、2026年私立医学部生物で本当に求められる力、そして受験生がこれから何を意識して学習すべきかを、徹底的に掘り下げていきます。
なぜ「私立医学部入試予想対決」なのか
入試予想というと、「当たるか、外れるか」だけが注目されがちです。しかし本当に大切なのは、「どこを重視して生物を見ているか」という視点そのものです。
同じ生物を教えていても、どこを「王道」と見るか、どこを「差がつく」と見るか、どこを「今年は要注意」と読むかは、講師によって大きく異なります。それでは、見ていきましょう。
【2026年私立医学部入試】市原先生の予想
― 医学部生物の「王道」は裏切らない ―
市原先生の予想の軸は一貫しています。「医学部を目指すなら、ここは落とせない」という王道をメインに予想を行っています。
派手さはありませんが、合否を分けるのはいつも「王道の取りこぼし」です。
市原・2026年私立医学部入試予想ランキング(クリックすると詳細解説のページに飛びます)
※それぞれ詳細の解説をリンクで追加していきますので、随時チェックしてください。
1位:細胞周期(チミジン標識)
2位:ブルーホワイトセレクション(青白選択)&遺伝子導入
3位:ショウジョウバエの母性遺伝(ビコイド)
4位:窒素同化・窒素固定の流れ(グルホシネートを添えて)
5位:アメフラシ
6位:免疫の移植実験
7位:集団遺伝(潜性ホモが絶滅したパターン、ABO式血液型の頻度)
8位:アロステリック酵素の実験問題(F6P絡みのグラフなど)
9位:小腸上皮細胞におけるグルコース輸送
10位:血縁度
おまけ:ミカエリス・メンテンの式(ラインウィバー・バークプロット)
私立医学部を目指す受験生へ市原先生のメッセージ
医学部生物は、奇問では決まらない。王道を落とさない者が、最後に勝つ。
【2026年私立医学部入試】橋本先生の予想
― 2026年私立医学部入試は「新課程の生物」が来る ―
橋本先生の視点は、市原先生とは異なります。「新課程」「近年の出題トレンド」を、本気で問う入試になるという読みです。
橋本・2026年私立医学部入試予想ランキング(クリックすると詳細解説のページに飛びます)
※それぞれ詳細の解説をリンクで追加していきますので、随時チェックしてください。
1位:圧-容積曲線
2位:小腸上皮細胞におけるグルコース輸送
3位:脳死・植物状態(本記事下部に記載)
4位:アメフラシ(シナプスの可塑性を添えて)
5位:霊長類・人類の特徴
6位:最節約法
7位:血縁度
8位:呼吸・光合成における水素イオン濃度(ATP合成数を添えて)
9位:制限酵素
10位:赤血球は核もミトコンドリアもない
おまけ:グリセリン筋・スキンドファイバー
私立医学部を目指す受験生へ橋本先生のメッセージ
2026年は「知っている生物」では足りない。「説明できる生物」が合格を引き寄せる。
【2026年私立医学部入試】2人の予想の共通項
両者の予想を並べると、共通項が見えてきます。
- 小腸上皮細胞のグルコース輸送
- アメフラシ
- 血縁度
これらはすべて、暗記だけでは解けず、理解していれば必ず取れるテーマです。
【2026年私立医学部入試】脳死と植物状態についての解説
本校では、橋本先生の予想にあった「脳死と植物状態」に関してだけ取り扱います。しっかりと理解ができているか、確認しながら読んでみてください。
橋本先生の予想の3位にランクインしているのが、「脳死と植物状態」です。これは、新課程で内容が詳しくなった部分です。
去年度の入試から,国公立・私立大学で出題率が増加し、今年の金沢医科大学医学部の総合型選抜にも出題されていました。
脳死と植物状態はどこが違うのか、「脳幹」を軸に考えられるかが合否を分ける単元です。
私立医学部の生物では、脳死と植物状態は「知っているかどうか」ではなく、定義を正確に理解しているかを問うテーマとして、出題されると思います。
一見すると倫理的・社会的な話題に見えますが、入試生物として問われている本質は明確です。
生命維持にとって本当に重要な中枢はどこか
① まず整理すべき「脳の中枢」
教科書では、脳は次のように整理されています。間脳,中脳,延髄の3つ(※厳密には橋を含める場合もある)をまとめて「脳幹」と呼びます。
脳幹は、呼吸運動の調節、心臓の拍動の調節、血圧・消化などの生命維持機能を担う、生命活動の中枢です。
② 脳死とは何か(入試用の定義)
脳死の定義は、脳幹を含むすべての脳の機能が停止した状態です。
大脳:機能していない
小脳:機能していない
脳幹:機能していない
つまり、脳全体が回復不能な状態です。脳死で起こること(試験で狙われる点)は、自発呼吸ができないということを押さえておきましょう。
③ 植物状態とは何か(入試用の定義)
植物状態の定義は、大脳の機能は停止しているが、脳幹の機能は保たれている状態です(正式には「遷延性意識障害」)。
ここが極めて重要です。
意識はない、思考や判断はできない、しかし、脳幹は生きている状態です。植物状態で可能なことは、自発呼吸ができるという点を押さえておきましょう。
心臓の拍動が維持される、生命維持機能は保たれているという点が、脳死との決定的な違いです。
④ 脳死と植物状態の決定的な違い(比較)
| 脳死 | 植物状態 | |
| 大脳 | 機能停止 | 機能停止 |
| 脳幹 | 機能停止 | 機能維持 |
| 自発呼吸 | 不可 | 可能 |
入試問題にチャレンジ(医学部の出題はなかったため他学部から)
問1:ヒトでは脳幹を含めすべての脳の働きが失われた状態を脳死という。一方で,大脳の働きが失われても脳幹が働いていれば呼吸や心臓の拍動などの生命活動は維持される。このような状態を一般に何というか答えなさい。
(大阪医科薬科大学 薬学部 2025年)
問2:中枢神経系の機能消失による脳死と植物状態に関する記述として最も適当なものを,次のa~eのうちから一つ選びなさい。
(大阪医科薬科大学 看護学部 2025年)
a 中脳,小脳,間脳を,まとめて脳幹と呼ぶ。
b 脳幹を含めた脳全体の機能が停止した状態が,脳死である。
c 脳死のヒトも,自発的な呼吸を行う。
d 植物状態のヒトは,人工呼吸器などを装着しないと自発的な呼吸は維持できない。
e 植物状態のヒトは,大脳だけが機能する状態にある。
問3:次のア~ウのうち,日本国内における脳死と植物状態に関する記述として適当なものはどれか。それを過不足なく含むものとして最も適当なものを,下の①~⑦から1つ選び,番号で答えよ。
(芝浦工業大学 2025年)
ア 脳死では,大脳の機能は停止しているが,脳幹の機能は正常である。
イ 植物状態では,脳幹の機能は停止しているが,大脳の機能は正常である。
ウ 脳死では,人工呼吸器などを用いないと,やがて心臓の拍動が停止する。
① ア ② イ ③ ウ ④ ア・イ ⑤ ア・ウ ⑥ イ・ウ ⑦ ア・イ・ウ
解答
問1:植物状態 問2:b 問3:③
【2026年私立医学部入試】プラタナスの結論
私立医学部生物で求められるのは、市原先生の「王道を落とさない力」+橋本先生の「理由を説明できる思考力」そして「新課程」です。どちらか一方では足りません。
生物は、覚えた量で勝負する科目ではありません。理解し、説明できた瞬間に“武器”になる科目です。
今回の予想対決が、2026年私立医学部入試に向けた学習の指針になれば幸いです。
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