面接/小論文
2026年1月14日

生物選択者に特化した私立医学部専門予備校のプラタナスです。
面接や小論文の出題傾向を知っておくことは、本番で慌てないための入念な準備のために必要不可欠です。
場当たり的に試験に望むのではなく、徹底的に志望校の傾向を研究した上で臨みましょう。
本稿では愛知医科大学医学部の面接・小論文の出題傾向を年度別にまとめています。愛知医科大学医学部を目指している方はぜひご一読ください。
※その他の大学の小論/面接についてのまとめ記事はこちらから
はじめに|「学力勝負だけ」では合格できない医学部入試へ
私立医学部入試は、近年ますます「学力試験+人物評価」の比重が高まっていると言われています。
中でも愛知医科大学 医学部は、小論文・面接を通して、受験生の思考力・価値観・人間性・医師適性を多面的に評価する大学として知られています。
医学部専門予備校プラタナスでは、これまで多数の私立医学部受験生を指導する中で、愛知医科大学の選抜には明確な「一貫した評価軸」があると捉えています。
本記事では、
- 実際に公開されている小論文の年度別出題テーマ
- 面接形式・質問内容・雰囲気
- そこから読み取れる大学側の評価意図
を整理し、「どのような受験生が評価されやすいのか」を具体的に解説します。
愛知医科大学 医学部の面接試験の全体像
▪️面接形式・人数・時間
愛知医科大学医学部の面接は、個人面接形式で行われます。
- 受験生:1名
- 面接官:3名
- 所要時間:約15〜20分
短時間ではありますが、一つの質問に対して理由や考え方を深掘りされる構成となっており、表面的な受け答えでは対応が難しい面接です。
▪️面接の雰囲気(イメージ図)
以下は、実際の面接配置をイメージした図です。

このように、複数の面接官から同時に見られる状況であるため、
- 視線の配り方
- 落ち着いた話し方
- 考える時間の取り方
といった非言語的要素も自然に評価対象となります。
特に目線はコミュニケーションの一つです。あらぬ方向を向くのではなく、誰とコミュニケーションをとっているのかを常に意識しましょう。
また、間の取り方、落ち着きも大事な要素です。緊張から「コミュニケーション」ということを忘れて一方的に間髪入れずに話し続けたり、問われたことに答えていなかったり、深く考えずに表目的なことを話してしまいがちです。
考える間や、落ち着いた受け答えをするためにも、事前に面接内容や形式を確認しておくことが重要です。
▪️面接で問われる主なテーマ分類
資料を整理すると、質問は大きく次の5領域に分かれます。
① 志望動機・大学理解
- なぜ医師を志望したのか
- なぜ愛知医科大学なのか
- 他大学の受験状況
→ 個人体験と大学の教育方針が論理的につながっているかが見られます。
② 学習姿勢・高校生活
- 高校時代に力を入れたこと
- 得意・不得意科目
- 失敗経験とその乗り越え方
→結果よりもプロセス重視で評価されます。
③ 人間性・価値観
- 協調性がない人をどう思うか
- 不誠実な人をどう捉えるか
- 自分が大切にしている信念
→断定・排除ではなく、調整・対話の姿勢が重要です。
④ 医療・社会的テーマ
- AI医療の長所と短所
- ジェネラリストとスペシャリスト
- 世代間ギャップ
→トレードオフを理解したうえで判断できるかが問われます。
⑤ 図・状況提示型
- 絵を見てどう感じるか
- ある場面の責任の所在
→事実 → 解釈 → 判断 → 代替案という思考順序が自然にできているかが評価されます。
愛知医科大学 医学部 小論文の出題テーマ【年度別整理】
ここからは、年度別に愛知医科大学医学部の小論文の出題テーマを具体的にみてみましょう。
最後に確定したテンプレート構造に基づき、小論文の出題テーマを年度ごとに整理します。
【2025年度】
◆ 1日目
【出題形式】
社会論・価値観提示型(文章読解)
【テーマ概要】
健康を守るための過剰な行動をとる社会に否定的な見解を示す文章を読み、筆者の主張である「健康な社会」について考察する。
【設問の要求】
- 筆者の主張を踏まえる
- 自分の経験を交える
- 600字以内で述べる
【主に問われている力】
- 社会を俯瞰する視点
- 医療と健康の価値観
- 経験の一般化能力
◆ 2日目
【出題形式】
価値観衝突型(社会・家族観)
【テーマ概要】
育児は女性が担うべきという価値観が、夫婦で家庭生活を営む価値観を持つ夫妻をどのように傷つけたかを扱った文章を読む。
【設問の要求】
- 類似する事例を挙げる
- なぜ人は傷つくのかを考察
- 600字以内
【主に問われている力】
- 多様性理解
- 無意識の価値観への自覚
- 他者視点で考える力
【2025年度の特徴まとめ】
2025年度の小論文において中心的に問われていたのは、以下の点でした。
- 善意や正しさが、必ずしも望ましい結果を生まないという構造への理解
- 社会や家庭に無自覚に埋め込まれた価値観が、人を傷つける可能性への気づき
- 医療者として他者に配慮するとは何かを、抽象論ではなく具体的に考える力
1日目・2日目ともに、表面的には異なるテーマを扱いながらも、「本人は正しいと思っている行為が、相手にとっては負担や傷になる」という共通構造がありました。
→ 医療や健康を扱う立場に求められる価値観の押し付けを避け、相手の立場から結果を想像する姿勢が強く意識された年度と整理できます。
【2024年度】
◆ 1日目
【出題形式】
状況提示型(対人関係・倫理)
【テーマ概要】
実りのない労働を続ける人物に対し、その事実を伝えるべきかどうかを問う文章を読む。
【設問の要求】
- 本文中の「あなた」と類似する状況を挙げる
- 類似している理由を説明
- 600字以内
【主に問われている力】
- 共感力
- 対人配慮
- 言語化能力
◆ 2日目
【出題形式】
文学作品読解型
【テーマ概要】
くまのプーさんとクリストファー・ロビンの別れの場面を読み、「なにもしないでいる」ことの意味を考える。
【設問の要求】
- 文章理解
- 自分の考えを述べる
- 600字以内
【主に問われている力】
- 抽象概念の理解
- 内省力
- 感情の言語化
【2024年度の特徴まとめ】
2024年度の小論文において一貫して問われていたのは、以下の点でした。
- 他者にとっての「善意」や「正しさ」が、必ずしも救いにならない状況への理解
- 言葉にされない感情や、関係性の中で生じる葛藤への想像力
- 明確な正解がない問いに対し、自分の立場を丁寧に言語化する力
特に1日目では「伝えること/伝えないこと」の倫理、2日目では「何もしない」という行為の意味が扱われており、行動そのものよりも、その背景にある心情や文脈をどう捉えるかが重視されていました。
→ 医療者として必要な対人関係における繊細さ・沈黙の意味を理解する姿勢が強く意識された年度といえます。
【2023年度】
◆ 1日目
【出題形式】
寓話型
【テーマ概要】
水車で粉をひく男の寓話を読み、その教訓と自分の意見を述べる。
【主に問われている力】
- 比喩理解
- 本質把握力
◆ 2日目
【出題形式】
俳句解釈型
【テーマ概要】
「散る桜 残る桜も 散る桜」という俳句について、肯定的意見と批判的意見を踏まえて自分の考えを述べる。
【主に問われている力】
- 多角的思考
- 批判的思考
【2023年度の特徴まとめ】
2023年度の小論文では、以下のような力が中心的に問われていました。
- 比喩・象徴を通して抽象的なメッセージを読み取る力
- 一つの見方に固執せず、複数の立場を往復する思考力
- 価値判断を急がず、自分なりの解釈を構築する姿勢
1日目の寓話、2日目の俳句という構成からも分かる通り、具体的な医療テーマではなく、人間観・人生観に踏み込む問いが設定されていました。
→ 医学的知識以前に、物事の本質を抽象レベルで捉え、自分の言葉で再構成できるかという、医師としての思考の基礎体力を測る年度だったと整理できます。
全年度を通した整理(補足視点)
- 2023年度:抽象理解・比喩解釈・思考の柔軟性
- 2024年度:対人関係・感情配慮・沈黙や葛藤の理解
- 2025年度:社会構造・価値観の衝突・善意の再検討
と、「内面 → 関係性 → 社会」へと問いの射程が広がっているという流れも読み取れます。
面接・小論文から見える「愛知医科大学が求める医学生像」
ここまでの分析から、愛知医科大学医学部が重視しているのは以下のような事柄であると推測できます。
- 一貫した価値観を持っていること
- 他者の立場を想像できること
- 論理的に説明できること
これはすべて、将来の医師として医療現場に立つための基礎力です。
医学部専門予備校プラタナスの実践的対策
プラタナスでは、愛知医科大学医学部の選抜を以下のように対策しています。
- 面接:深掘り前提の模擬面接 × 思考整理指導
- 小論文:600字完結構成テンプレート × 個別添削
- 志望動機:個人体験と大学教育の接続設計
単なる「受験テクニック」ではなく、医学部合格後にも通用する思考力を育てる指導です。
まとめ|愛知医科大学を本気で目指す受験生へ
愛知医科大学医学部の面接・小論文は、知識量ではなく「考え方」を問う選抜です。だからこそ、
早い段階から思考の型、価値観の言語化、対話的姿勢を身につけておくことが、合否を分けます。
医学部専門予備校プラタナスでは、愛知医科大学をはじめとする私立医学部対策を実例ベース・構造ベースで行っています。
「医学部受験を本気で考え始めた」そのタイミングが、最適なスタートです。
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