解答速報/入試分析
2026年1月19日

生物選択者に特化した私立医学部専門予備校のプラタナスです。
近畿大学医学部の生物は、「教科書+αの理解」×「短い論述で要点を言い切る力」で差がつく、という特徴があります。
本記事では、過去の出題傾向分析をもとに、2026年度入試で狙われやすい分野・具体的な対策・高得点を取る受験生の特徴までを解説します。
先日公開した【私立医学部生物】2026年入試予想|市原vs橋本が読む最新トレンドと合わせて確認してみてください。
※youtubeチャンネルもぜひご確認ください。
※大学別の生物予想問題は「【2026年度私立医学部入試】 生物入試分析と出題予想(大学別一覧)」から確認できます。
※大学別の小論文/面接のまとめは「【私立医学部受験】面接・小論文対策の全体像と大学別分析まとめ」から確認できます。
| 出題範囲 | I | II | III |
| 2025年 | 体内環境:ホルモン/自律神経(60字・25字) | 代謝:呼吸と発酵(論述+計算) | 生殖・発生+遺伝:減数分裂/遺伝の法則/組換え |
| 2024年 | 代謝:呼吸過程/有機物分解/呼吸商 | 遺伝:ABO型/暗号表/制限酵素・電気泳動/突然変異 | 体内環境:1型糖尿病/自己免疫・免疫寛容/NK細胞 |
| 2023年 | 遺伝:プラスミド/形質転換(遺伝子導入) | 体内環境:血液の性質/酸素解離曲線(描図) | 遺伝:初期化/クローン(字数指定多) |
| 2022年 | 代謝:呼吸機構/呼吸商(計算) | 代謝+遺伝:酵素/ABO型(論述) | 動物の反応:受容器/平衡感覚(短文)※IVあり |
| 2021年 | 体内環境:ホルモン作用(40〜70字) | 体内環境:獲得免疫(50〜75字ほか) | 遺伝:DNA複製(描図・計算)※IVあり |
はじめに— 近畿大学医学部生物は「短い論述」を武器にする試験
近畿大学医学部の一般入試前期(生物)は、知識の多寡だけでなく、限られた字数の中で「要点を外さずに説明する力」が強く問われる試験です。
近年は記述・論述問題が中心で、短答(10〜60字前後)を積み重ねる形式が目立っています。
また、計算や描図、実験考察が組み合わさって出題されるため、暗記だけで押し切ることは難しい構成です。試験時間は理科2科目で120分となっており、処理速度や取捨選択の判断も得点差の大きな要因になります。
ポイントは大きく2つあります。
① 頻出分野(体内環境・代謝・遺伝)を「説明できる理解」に仕上げること
② 論述を「長く書く」のではなく、字数内で“言い切る”練習を積むこと
この2点を徹底できれば、標準レベルの問題を確実に拾い、難問では部分点を取りにいく戦い方が可能になります。
過去問から読み解く出題のクセ |出題範囲は広いが軸は明確
出題範囲は「生物基礎・生物」全体に及びますが、実際には医学につながる内容が濃く出題される傾向があります。
具体的には、体内環境(内分泌・自律神経・免疫・血糖調節)、代謝(呼吸・発酵・酵素、呼吸商の扱い)、遺伝情報(血液型、DNA複製、遺伝子導入・電気泳動など)が繰り返し出題されています。
さらに、生殖・発生や動物の反応も、短い論述と組み合わせて問われやすい単元です。
形式面では、2023年度以降は大問3題構成が続いており、選択式と記述式の混合となっています。特に論述問題では、60字以内・50字以内・25字以内・15字以内といった複数の字数制限が設定されることが多く見られます。
2024年度には150字程度の論述も出題されましたが、2025年度は60字以内に収まり、短文化の傾向が一層強まりました。
これらから、近畿大学医学部が冗長な説明よりも、要点の抽出と簡潔な表現を重視していることが読み取れます。
近畿大学医学部生物入試の年度別ポイント
2025年
大問Iは内分泌・自律神経が中心で、教科書的な知識を正確に言語化できるかが問われました。
大問IIは呼吸・発酵で、呼吸商などの計算を含む定番処理が中心です。
大問IIIは減数分裂と遺伝(組換えを含む)で、短文論述と計算が同時に出題されました。
2024年
代謝・遺伝・免疫が主軸でした。制限酵素や電気泳動など、実験手法を意味づけて説明させる設問が目立ちます。免疫分野では、自己免疫や免疫寛容など、用語同士の関係整理が得点源となりました。
2023年
遺伝子導入(プラスミド・形質転換)や、クローン・初期化といった発展的内容が目立ちました。体内環境では酸素解離曲線の描図が絡み、グラフの読み取りと言語化が求められました。
2022年
大問4題構成でした。代謝計算(呼吸商)、酵素、感覚受容・平衡など、幅広い出題が見られました。短い字数で「定義+要点」を押さえる訓練がそのまま得点につながる年度でした。
2021年
ホルモン、獲得免疫、DNA複製が中心です。DNA複製の描図や計算など、基礎を確実に落とさないことが重要でした。
全体として、知識問題自体の難易度は基本〜標準レベルが多いです。一方で、実験考察問題や体内環境・動物の反応といった説明力が必要な単元では、条件変化の影響を追わせる設問が入りやすく、時間と得点が削られやすい傾向があります。
また、教科書に直接載っていない用語や周辺知識が混ざる年もあるため、過去問を通じて「どこまでを常識として扱うか」の線引きを体で覚えることが必要です。
近畿大学医学部生物ー2026年度の出題予想ー
ローテーションと「医療寄りテーマ」から考えます。
直近3年の出題を見ると、体内環境・代謝・遺伝情報が核となり、そこに免疫や発生、実験操作が結び付く形が定番です。
2025年は内分泌・自律神経、呼吸・発酵、減数分裂・遺伝が並んだため、2026年度は次のようなローテーションが入りやすいと考えられます。
大問1 化学進化・進化の仕組み
地球誕生から地質時代、進化の証拠、進化の仕組みなど、進化に関する幅広い内容が予想されます。ハーディー・ワインベルグの法則や遺伝子頻度の計算は確認しておきたいところです。
大問2 動物の受容と反応
眼・耳・神経・筋肉を横断した融合問題が想定されます。神経の伝達速度や筋収縮の仕組みは、記述でも説明できるようにしておく必要があります。
サルコメアの長さの計算では、ミオシンヘッドとアクチンの重なりの長さと張力が比例する点を押さえておきます。
大問3 遺伝子の研究・DNAの構造
DNAの構造、半保存的複製、DNA複製の詳細が中心になると予想されます。半保存的複製の計算や、制限酵素、DNAリガーゼ、複製方向なども確認しておきましょう。
短文論述・実験考察・計算・描図への対応ポイント
短文論述の型
1文目で定義(何か)、2文目で機能(何のため)を書く形が基本です。字数が厳しい場合は、「定義のみ+機能は1語」で圧縮します。
実験考察
操作(何を変えたか)→観察(何が起きたか)→解釈(なぜか)の順で整理してから書きます。条件が複数ある場合は、先に表やメモで関係を固定すると安定します。
計算
呼吸商、遺伝確率、濃度・速度などの定番計算は、迷う時間が最大のロスになります。式の意味を言語化できるレベルまで練習しておきます。
描図・グラフ
酸素解離曲線、DNA複製、細胞分裂などは、描いて終わりではなく、「図が示す関係」を短文で説明できることが重要です。
時間配分としては、知識問題を素早く処理し、実験考察や論述に時間を残すのが基本です。迷う設問はいったん飛ばし、後半で字数内で確実に書ける問題から埋めると安定します。
近畿大学医学部生物の学習戦略
教科書の徹底と「20〜60字練習」で合格点を狙います
1.教科書内容の徹底理解(暗記で終わらせません)
空所補充や用語問題の多くは教科書範囲で対応できます。ただし近畿大学は用語の丸暗記を好まず、背景(仕組み・因果)まで説明させる出題が特徴です。
「用語 → 短い定義 → 具体例(1つ)」の3点セットで整理し、教科書傍用問題集で穴を埋めるのが最短ルートです。
2.頻出分野対策(体内環境・代謝・遺伝を毎週回します)
医学部という性格上、体内環境、代謝、動物の反応、遺伝情報、生殖・発生は繰り返し出題されます。
実験の意図やデータ解釈、疾患との関連など、教科書より一段踏み込んだ理解が求められることもあります。推薦入試と一般前期で出題分野が似る傾向があるため、両方の過去問を横断して解くと効率的です。
3.論述問題対策(20〜100字の反復で短文化します)
論述は「知っている」だけでは得点になりません。日々、用語や実験を20〜100字で説明する練習を行い、制限時間を設けて必ず手で書きます。
字数が厳しい問題では、言い換えや削る順番(具体例→修飾語→理由の一部)を決めておくと安定します。書いた答案は添削を受けるか、自分で根拠確認と赤入れを行う習慣を作りましょう。
まとめー私立医学部専門予備校プラタナスの見解
近畿大学医学部・一般入試前期の生物は、頻出分野の理解を深め、短い論述で正確に言い切ることが合格への最短ルートです。
過去問を通じて字数感覚を体に入れ、教科書レベルの知識を「答案として出せる形」に整えていきましょう。
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