解答速報/入試分析
2026年1月20日

生物選択者に特化した私立医学部専門予備校のプラタナスです。
日本大学医学部(N全学統一方式)の生物は、教科書レベルの徹底が合否を分ける、計算・実験考察で「対策の有無」が得点差になる、という特徴があります。
本記事では、過去の出題傾向分析をもとに、2026年度入試で狙われやすい分野・具体的な対策・高得点を取る受験生の特徴までを解説します。
先日公開した【私立医学部生物】2026年入試予想|市原vs橋本が読む最新トレンドと合わせて確認してみてください。
※youtubeチャンネルもぜひご確認ください。
※大学別の生物予想問題は「【2026年度私立医学部入試】 生物入試分析と出題予想(大学別一覧)」から確認できます。
※大学別の小論文/面接のまとめは「【私立医学部受験】面接・小論文対策の全体像と大学別分析まとめ」から確認できます。
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| 2025年度 | 代謝:光合成のしくみ | 遺伝情報:PCR法、サンガー法 | 生殖・発生:イモリの発生のしくみ、カドヘリンによる細胞の接着 | 体内環境:免疫 | 植物の反応:被子植物の花芽形成 | 生態:個体群の成長、個体群内の相互作用(計算) | 進化・系統:進化のしくみ、ハーディ・ワインベルグの法則(計算) |
| 2024年度 | 細胞:細胞間の情報伝達 | 遺伝情報:遺伝情報の発現 | 生殖・発生:植物の配偶子形成、ABCモデル、植物の組織(計算) | 体内環境:体液の浸透圧調節、腎臓のはたらき(計算) | 遺伝情報:遺伝のしくみ、Rh式血液型(計算) | 生態:植生遷移、バイオームの特徴、物質収支(計算) | 進化・系統:生物の進化と分類、ハーディ・ワインベルグの法則(計算) |
| 2023年度 | 細胞:消化酵素、酵素の最適pH、競争的阻害と非競争的阻害 | 代謝:光合成における酸素の放出量、二酸化炭素の吸収量、吸収スペクトル、光-光合成曲線、C3植物とC4植物 | 遺伝情報:アントシアニンの合成経路と酵素、遺伝子組換え技術 | 遺伝情報・生殖発生:減数分裂、独立と連鎖、電気泳動、染色体の乗換え、遺伝子の組換え、組換え価(計算) | 遺伝情報・生殖発生:ショウジョウバエの発生、分節遺伝子、ホメオティック遺伝子(計算) | 体内環境:自然免疫、獲得免疫、赤血球の凝集反応、血清療法、ワクチン、免疫記憶、MHC抗原、拒絶反応 | 生態:網張り、血縁度(計算) |
| 2022年度 | 細胞:細胞膜のはたらき、能動輸送と受動輸送、細胞間結合 | 代謝:光合成の電子伝達系、細菌の炭酸同化、窒素同化(計算) | 遺伝情報:遺伝情報の発現、選択的スプライシング、ラクトースオペロン(計算) | 体内環境:血糖濃度(血糖量)の調節、水溶性ホルモンと脂溶性ホルモン、I型糖尿病とII型糖尿病(計算) | 生殖・発生:被子植物の配偶子形成、配偶子形成における遺伝子型、減数分裂の観察(計算) | 植物の反応:光周性、春化処理、葉による日長の感知(計算) | 生態:窒素循環、物質収支、エネルギー効率(計算) |
| 2021年度 | 代謝:タンパク質の構造と機能、タンパク質分解酵素のはたらき(計算) | 遺伝情報:体細胞分裂、細胞周期(計算) | 体内環境:免疫のしくみ、抗体、予防接種と血清療法 | 生殖・発生:卵割の様式、カエルの発生、誘導と分化 | 植物の反応:光周性、花成ホルモン | 進化・系統:ハーディ・ワインベルグの法則、自然選択(計算) | 生態:個体群密度、密度効果、標識再捕法(計算) |
はじめに―日本大学医学部の生物は「教科書レベルの徹底」
日本大学医学部のN全学統一方式の生物は、出題範囲が「生物基礎・生物」と広い一方で、設問そのものは教科書・資料集の標準事項を土台に組み立てられています。
難問奇問でふるい落とすというより、基本事項を正確に理解し、文章・図表の情報を手早く処理できる受験生を評価するタイプの試験です。
ただし「標準的だから簡単」という意味ではありません。大問が7つと多く、全問マークシート方式で、制限時間(生物60分)の中でミスなく処理する力が求められます。
さらに、過去5年を通じて計算問題が毎年含まれ、実験手順や結果の読み取りを絡めた設問も繰り返し出題されています。暗記だけで押し切ろうとすると、条件整理の段階でつまずきやすい構成です。
本資料では、2021〜2025年度の出題実績を「大問別(1〜7)」「分野」「出題形式(計算の有無)」の観点から整理し、そこから読み取れる出題思想と、2026年度に向けた学習戦略を5章構成でまとめます。
過去5年から読み解く日本大学医学部(N方式)生物の本質
まず確認しておきたいのは、N方式の生物は例年「大問7題」で構成され、各大問が(細胞・代謝・遺伝情報・体内環境・生殖発生・植物の反応・生態・進化系統)といった主要分野に対応する形で配置されることが多い点です。
年度によって分野の組み合わせや比重は動きますが、過去5年の大問別一覧を並べると、頻出テーマとローテーションがはっきり見えてきます。
本稿の冒頭に、過去5年(2021〜2025年度)の大問別出題内容一覧を掲載しました。以下では、その一覧表を踏まえて出題の特徴を整理します。
日本大学医学部(N方式)生物ー2026年度の出題予想ー
(1)出題形式と時間設計
N方式の生物は全問マークシート方式で、正しい語句や文章の組み合わせを選ばせる設問が中心です。大問数が7つと多いため、1題あたりにかけられる時間は長くありません。
迷う時間が増えるほど後半が崩れるので、「解く順番」と「見切り」の設計が得点を左右します。
また、過去5年を通して計算問題が毎年含まれています。計算自体は複雑な数式処理ではなく、割合・比・頻度・推定・収支といった生物計算の典型パターンが中心です。
しかし、問題文が長めで、条件を読み落とすと一気に失点します。したがって、計算が苦手というより「読み取りの精度」が弱点になりやすい試験だと言えます。
(2)頻出テーマの特徴
①遺伝情報分野
近年は技術と概念のセットが目立ちます。2025年度のPCR法・サンガー法、2023年度の遺伝子組換え、2022年度の選択的スプライシングやオペロンなど、単語暗記だけではなく「何を確かめる操作か」「結果がどう出るか」を理解しているかが問われやすいです。
②体内環境分野
免疫と内分泌(特に血糖調節)が軸です。免疫は用語だけでなく、自然免疫と獲得免疫の役割分担、抗原提示や免疫記憶の意味、ワクチンと血清療法の違いなど、因果関係で整理しておく必要があります。
血糖調節は、ホルモンの種類(水溶性・脂溶性)や受容体、1型・2型糖尿病など医学部らしい視点が入りやすいのも特徴です。
③進化・系統分野
ハーディ・ワインベルグの法則が複数年で繰り返し出題されています。式を覚えているかよりも、仮定(無作為交配・大集団・突然変異なし・移入出なし・自然選択なし)を理解し、状況が崩れたときに何が起こるかを説明できるかが差になります。
(3)図表・グラフの読み取り
代謝(光合成)では吸収スペクトルや光-光合成曲線、C3・C4植物の比較など、グラフ読解が頻出です。生殖・発生では、発生段階や遺伝子のはたらき(分節遺伝子・ホメオティック遺伝子など)を文章から整理させる形式が見られます。
いずれも「知っているか」ではなく「与えられた情報を整理できるか」が問われるので、演習では解答後に必ず、条件・変数・因果関係をメモで再構成する練習が有効です。
以上を踏まえ、2026年度は以下のように予想します。
1 膜を隔てた物質輸送(小腸上皮細胞の輸送など)
2 転写調節(オペロン説・突然変異)
3 発生(誘導の実験問題)
4 体内環境(糖尿病のグラフ、ホルモンの作用調節など)
5 受容器(眼の構造、遠近調節、明暗調節)
6 植物ホルモン(光周性の実験)
7 系統分類(分子系統樹・最節約法)
日本大学医学部(N方式)生物で差がつく受験生の特徴
(1)遺伝情報:技術系(PCR・シークエンス・電気泳動・遺伝子発現調節)のどれかが再登場
2025年度にPCR法・サンガー法が出題されているため、2026年度は「遺伝子発現の調節(転写調節・エピジェネティクスの導入的内容)」「スプライシング」「遺伝子組換えの設計(制限酵素・ベクター・選別)」など、理解型の選択問題が想定されます。操作の意味と結果の読み取りを、短時間で処理できるようにしておきたいです。
(2)体内環境:免疫は継続警戒、血糖調節・腎臓・浸透圧も要注意
2023〜2025で免疫が繰り返し扱われているため、2026でも出題可能性は高いです。加えて、2024に腎臓と浸透圧が出ていることから、再び「体液調節」を絡めた総合問題(ホルモン+腎機能+濃度計算)が来ても不思議ではありません。今回は糖尿病・血糖調節と予測しました。
まとめ — 私立医学部専門予備校プラタナスの視点
(1)教科書を“用語集”ではなく“説明書”として読む
日大N方式の生物は、教科書レベルの事項を、文章・図表・計算の形で確認します。したがって、用語を覚えるだけで終わらず、「なぜそうなるか」「条件が変わるとどうなるか」を1〜2文で説明できる状態を目指すのが近道です。
特に、免疫(自然免疫と獲得免疫の流れ)、血糖調節(ホルモンと標的器官)、光合成(電子伝達とATP合成)、遺伝情報(発現と制御)は説明練習を入れてください。
(2)計算問題は“パターン暗記”ではなく“整理手順”を固定します
計算問題は、①与えられた量(個体数、濃度、頻度、収支)をメモに抜く、②求める量を一言で書く、③式に落とす、④単位と条件を最後に確認する、の順番を固定するとミスが激減します。
生態(標識再捕・エネルギー効率・物質収支)と進化(遺伝子頻度)を中心に、典型題を“同じ手順”で繰り返すのが有効です。
(3)マークシート対策:60分で7題を回すための現実的な作戦
大問が7つあるため、1題にこだわりすぎると全体が崩れます。おすすめは、①読み取りが軽い大問(用語・正誤・短い文章選択)から先に処理して確実に得点、②計算や長文の大問は後半にまとめ、時間が足りなくなる前に見切りラインを決める、という順番です。
さらに、マークミス対策として、問題番号を区切って塗る、見直し時に「空欄がないか」だけを最優先で確認する、といった運用も重要です。
(4)おすすめの演習ルート
教科書と資料集で全範囲の理解を固めた後、共通テストレベルの問題集で知識確認と計算パターンを完成させ、最後に私大標準レベルの実験・考察問題を加えるのが効率的です。
日大N方式は“教科書+典型演習”が最も得点に直結しやすいので、まずは弱点分野を作らず、過去5年で頻出の「遺伝情報・体内環境・生態・進化」を優先的に厚く仕上げることをおすすめします。
以上を踏まえ、2026年度に向けては「基礎事項を説明できる状態」まで引き上げたうえで、計算と図表読解を型化し、マークシート運用で失点を抑えることが最重要です。日大N方式の生物は、やるべきことが明確な分、対策の差がそのまま得点差になります。
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